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能登地震

2024.4.15

「令和6年能登半島地震 災害支援基金」第4次緊急助成プログラムで15の事業を採択しました


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令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の甚大な被害を受け、公益財団法人ほくりくみらい基金(所在地:石川県金沢市、代表理事:永井三岐子)は「令和6年能登半島地震 災害支援基金」を立ち上げ、第4次緊急助成プログラムの対象として助成先15団体、助成金額2,398,200円を決定いたしました。

この基金では石川県内での緊急・復旧・復興支援活動を助成プログラムで支援します。緊急期のみならず、復旧期・復興期まで中長期的な支援を行う予定です。

1月12日に第1次緊急助成プログラムを立ち上げ、これまでに計59団体・総額1,018万円の助成を実施してきました。地震発生から3か月以上が経過しましたが、能登の復興・復旧のため、今後も継続して支援活動を行っていきます。

 

「令和6年能登半島地震 災害支援基金」第4次緊急助成プログラム 助成先15団体

 

1.避難所以外で生活をしている世帯向けの支援活動

団体名:TEAM Q
活動場所:七尾市内の避難所以外の施設
採択金額:198,200円
申請事業の概要:150~200人を対象に炊き出し、支援物資の配達。

【事業報告】
・実施した事業の内容
避難所以外で生活をしている世帯向けの支援活動(七尾市内)

・成果
七尾市内では少しずつですが、仕事に就く方が増えたりと日常生活を取り戻されつつあります。(町中の方)
それでも物資の配布等ではたくさんの世帯の方がいらっしゃったりと需要はまだまだありそうです。
助成金を受け、七尾市内で活動を行ったことで、今まで関わりのなかった世代の方や、病気などで支援を継続して必要とされている方たちにも知り合うことができました。
未だ、断水の地区、下水が流せない地区、雨で再度土砂崩れが起こっている地区等もありますが、炊き出しや物資の配布、ボランティアさんの活動に影響を受け、地元住民の方がやる気になり、地元の復興に発起され、そのマンパワーに驚かされることも増えました。
いろいろな形での支援は必要となると思いますが、地元住民の方々が立ち上がるきっかけになったと思っています。

・受益者数(支援を受けた人数)
のべ300名~400名ほど

4月 七尾市大和会館様にて配布

4月 七尾市大和会館様にて配布の様子
4月 七尾市大和会館様にて配布の様子
5月 七尾市 support for jobえもる様にて配布の様子
5月 七尾市 support for jobえもる様にて配布の様子

両日とも、みなさん両手いっぱいに物資をもって帰られました。
届く物資の量は、目に見えて減ってきています。

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
198,200円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①交通費/70km×2×15円×3台×4回=25200円
②SNS用チラシ作製/5000円×2回=10000円
③人件費(物資配達)/1000円×3時間×3人×3回=27000円
    (炊き出し)/1000円×6時間×9人=54000円
          27000円+54000円=81000円
④食材購入費/20000円×2回=40000円
⑤消耗品/5000円×2回=10000円
 衛生費/1000円×2回=2000円
 保存用品/1000円×2回=2000円
      10000円+2000円+2000円=14000円
⑥物資購入費/9000円×2回=18000円
⑦場所代/5000円×2回=10000円
【合計金額:198,200円】

  

2.令和6年能登半島地震の外国人被災者における支援プロジェクト

団体名:特定非営利活動法人YOU-I
活動場所:石川県野々市市
採択金額:200,000円
申請事業の概要: 珠洲市、宝達志水町、穴水町、中能登町、七尾市、輪島市、氷見市などにいる外国人及び日本人被災者に救援物資の提供。

<事業変更の理由について、理由書の提出あり>
被災地の外国人へのタイ米の提供(保管・運送)を発災後より継続で実施しているが、タイ米の保管量が減り、前回(第1次・第3次助成時)より倉庫利用料が半減した。
石川県主催の支援金説明会にて通訳依頼があり、奥能登各地の外国人被災者向けに多言語の通訳を実施した。
言語数の予算が限られていたため、必要な対応言語数をほくりくみらい基金の助成金で増やし、実施した。
倉庫利用料が下がった分を通訳費に充当した。

<事業報告>
■実施した事業の内容
・被災地の外国人にタイ米の提供(保管、運送)
・石川県の被災者説明会の言語支援

■成果
被災地の外国人にタイ米を提供する成果

1.食糧支援
タイ米を提供することで生活が困難な外国人への食料支援となり、経済的支援につな
がりました。特にアジア圏の外国人にとっては、馴染みのあるタイ米であったことが喜ばれました。

2.文化的および心理的安心感の提供
災害時には心理的な不安がある状況で、慣れ親しんだ食材を提供することで母国を思い出し、心理的な安定感が得られます。異国の地で被災した外国人にとって物質的な支 援だけではなく、精神的な支援が必要だと実感しました。

3.コミュニティの広がり
食材の提供をきっかけとして、当 NPO の外国人と新たな被災地の外国人がつながりました。その結果、今まで繋がっていなかった現地の在住外国人とのコミュニティが広がりました。

4.国際社会へ働きかけ
タイ大使館のご好意により、国籍問わず、タイ米の提供許可をいただきました。被災地が国際社会から支援を受けているというメッセージとなりました。災害において、国籍を超え、国際社会に協力し合う大切さを伝える機会となりました。

■物資支援の実施状況 ・受益者数(支援を受けた人数)
59 名

被災者説明会での言語支援の様子
被災者説明会での言語支援の様子
タイ米の物資支援の様子

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」
助成額 200,000円

◆支出内訳
・倉庫賃借料:4月分 55,000円 (能美市倉庫)
・奥能登での石川県被災者説明会言語支援(計3回) 50,000円
 インドネシア語通訳支援(言語追加分)
 ミャンマー語通訳支援(言語追加分)
 タイ語通訳支援(言語追加分)
 合計 205,000円(税込)
【助成金使用分 200,000円】

 

3.能登地震で被災されたお子さまがいるご家庭と地域のこどもたちとの居場所作り

団体名:みんなで食堂
活動場所:石川県白山市
採択金額:50,000円
申請事業の概要:白山市内で食事やこどもたちが遊べるおもちゃ・工作の提供。着なくなった洋服や靴を集めて必要な方への提供。

<活動報告>
・能登半島地震応援!無農薬イチゴ狩り2日間 
イチゴ狩りのあとにパフェ作りとおにぎりを白山市内でみんなで食事をしました、
・大人は、お話をしたりこどもたち同士は、つみきと絵本、外で枝を集めたり、石をつんだり、砂で遊んだりしました。お土産のおにぎりもありました。
・洋服は、私の自宅から30枚ほど、知り合いから20枚 制服や靴、帽子もありました。
それを並べて必要な方にお渡ししました。

・参加人数
2日間で43名(被災者の方6名)その他お手伝い 10名

<会計報告>
いちご狩り 24,800円
場所代  1,500円
食料品 18,576円
ボランティア保険  560円
消耗品 5,895円
【合計 51,331円】


4.輪島市を中心とした思い出・商品レスキュープロジェクト

団体名:のと復耕ラボ
活動場所:石川県輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:林業で培ったノウハウを活用した復興支援活動
・倒壊した工房・蔵などから商品などの救出
・倒壊した家屋からの思い出の品などの救出
・輪島市三井町を中心とした災害ゴミ等の搬出
※その他、被災者からのニーズや輪島市ボランティアセンターからの依頼での活動も行う。

【事業報告】
・実施した事業の内容
輪島市を中心とした思い出・商品レスキュープロジェクト

・成果
活動期間:4/8~6/30
受益者数:120名
→購入した資材を使って行った活動を行ったお家や地区の人数

当初、貴重品レスキューに必要な資材としてのチェーンソーの購入を予定していたが、
現場の安全確保のためにサポートバーの購入及び、被災者ニーズの多様化によって
草刈りを行うための資材や倒壊したブロックの撤去に必要な資材の購入(購入前に一度レンタルして実験)の変更を行った。
また、作業実施に当たって必要な消耗品として土嚢袋を購入した。
・貴重品レスキュー 6件 
・草刈り 4農家、1地区  12件
・倒壊ブロックの撤去 10件

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
消耗品   4月22日 土嚢袋 2,376円
賃借料   4月23日 チッパーレンタル 3,150円
備品購入費 5月2日 サポートバー(4個) 31,920円
消耗品   5月2日 草刈り機のバンド(2個) 5,160円 
備品購入費 5月2日 チッパー 46,640円
備品購入費 5月7日 チェーンソー 111,320円
【合計金額 200,566円】

 

5.「おいね喫茶」被災者と支援者の垣根のない語り場(課題発見解決、復興まちづくりにつなげる)

団体名:今、いまを大切に未来につなぐ imaima・
活動場所:石川県白山市、輪島市など
採択金額:200,000円
申請事業の概要:リラックスして語り合える、発散できる場を提供する。
被災者、支援者の垣根のない場で、気を使いすぎず、気を使わせずニュートラルな場とする。すでに4回実施している「おいね喫茶」を継続的に実施する。

<事業報告>
・実施した事業の内容
  白山市鶴来にて出張「おいね喫茶」1回、輪島市現地コラボ「おいね喫茶」4回
  被災者支援者の壁のないニュートラルな気兼ねのない場。リラックスして過ごせる雑談の中で困りごとや解決情報、人や場所の紹介などざっくばらんな日常の中でのちょっとした息抜き、おいしいものを食べて笑って元気もらって帰る♪そんな「おいね喫茶」を開催できました。

・成果
  臨機応変に需要がキャッチできたので、輪島の店舗の前に掲示板を作りSNS世代やSNS疲れの被災地のみなさんにも情報を提供できるものを設置。内外のボランティアの方、仮設に入居した方、学校帰りの子供たちなど憩いの場となり、不定期ながら月2回の開催が実現し口コミで利用者も増えていった。
  後半は現地輪島のパン屋さんや店舗もオープンしたことでそちらでの購入を積極的に行った。
  現地のリクエストもあり白山市のパンも一緒に提供。
  明らかに人がつながり、少し閉鎖的だった輪島にも現地と外の風が交わる場ができつつある。
  できれば継続的な開催を実現したいところだと感じています。
  そこで感じた他のニーズとしても現在高校生の昼食(給食ではないので)準備の負担を軽減し、育ち盛りのこどもたちに食事を提供できる機会もできるだけ考えたい。

・受益者数(支援を受けた人数)
   合計約180名

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金 助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①食品+ドリンク 合計 175,780円
(輪島120,720+白山55,060)
②駐車料金 600円
 交通ガソリン代として 19,950円
(1km15円として換算。輪島5回往復と打ち合わせ買い出し1330km×15円)
 合計 20,550円
③消耗品・備品  合計18,302円
(紙皿・コピーラミネート、簡易テーブル、プリンタインク代金)
④現地人件費 合計19,000円 (時給1,000円)
【合計金額:233,632円】

 

6.震災の廃材を使った被災者と支援者が交流・協働する拠点「みんなのひろば」の環境整備

団体名:NOTOにじのひかり
活動場所:石川県珠洲市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:震災で倒壊した地域の家々の柱や梁、板材や土壁、建具や瓦、ブロック塀などを地元で収集し、本プロジェクトの連携団体tsu.ku_lの建築家とアーティストによる設計、大工監修のもと、それらの再利用や新しい使用方法を検討しながら、支援者(ボランティア)と地元被災者有志ら(毎日合計5名程度)と共に、支援者(ボランティア)や被災者が滞在できる10平米程度の小屋の建設と、皆が火を囲んで集まり交流できる広場(焚き火場所やベンチなどの設置)を整備する。小屋制作において外壁材の割板づくり、土壁づくりなどの単発のワークショップ形式で開催することも予定している。

【事業報告】
<実施した事業の内容>
今回の助成によって、震災で出た廃材や廃棄物を用いて、被災者や支援者にワークショップ形式で制作に参加してもらいながら、みんなが集って復興について意見を交換したり協働していくための拠点「みんなのひろば」(一部)をさだまるビレッジの海沿いの土地に整備することを目的に以下を行った。

・全壊した住宅や工場の瓦礫撤去のお手伝いをしながら、廃棄する梁や柱・建具、能登瓦、コンクリートスラブガラ、アスファルトガラ、家具、珠洲焼などを頂き、運搬、保管した(珠洲市内の約10件。4月10日〜5月10日)
・収集した廃材や廃棄物を保管するための資材置場をさだまるビレッジに整備した(4月10日〜5月10日)
・収集した廃材や廃棄物を用いて、「みんなのひろば」の土地に有機土木工法で自然浸透溝、土留めを整備した(NPO法人 地球守の協力・指導により整備、5月15日〜継続中)
・収集した廃材や廃棄物を用いて、「みんなのひろば」に小屋(茶室)を制作した(5月12日〜6月10日)
・「みんなのひろば」にて井戸掘りワークショップを開催した(5月11日)

<成果>
・廃材収集、資材置場整備、制作において、子供から大人、被災者、支援者含むのべ321名のボランティアに参加して頂いた。
・協働作業を通して互いに打ち解け、様々な会話が弾み、復興に向けての思いや普段言えないことが言えたりしてストレス発散になったり、復興に向けて仲間意識が芽生え、結束が強まった。
・瓦礫撤去のお手伝いでは、瓦を下ろし、貴重品取り出しを行い、高齢や病気でなかなか自宅を片付けられない方のお役に立つことができた。また、地元解体業者さんとも繋がり、解体のお手伝いもさせて頂いた。
・廃材を頂いた家のオーナーからは以下の声を頂いた。
「おじいさんの代からの思い出が詰まった家。津波で全壊し、致し方なく解体している。廃棄するより、少しでも再利用して、地元の人が集まれる場所作りに役立ててもらえるなら、本当に嬉しい。」
「元大工で自分で建てた家が全壊した。あちこちこだわって作ったから、再利用してくれるなら嬉しい。心臓が悪くて、なかなか片付けもできないから、手伝ってくれて非常に助かった。」
・完成した小屋(茶室)では早速、お茶会や演奏会、座禅、避難などに活用されている。地元小泊の方の話題になっている。
・廃材収集、小屋作りにおいて、中日新聞、北國新聞、読売新聞、MROテレビから取材を受けた。
・今後も助成金が取れ次第、廃材の受入、収集した材を用いて「みんなのひろば」の外構、ウッドデッキ、露天風呂、キッチンなどを整備していく予定。

<受益者数(支援を受けた人数)>
・廃材収集、制作にのべ321名のボランティアが参加 (うち20%が地元被災者、80%が支援者)
・廃材収集のために瓦礫撤去のお手伝いの受援者は珠洲市内約10件のお宅。うち2件は地元解体業者。

解体のお手伝い、廃材収集 (5月3日 珠洲市正院町平床にて)
頂いたコンクリートスラブガラを運び入れる(4月28日さだまるビレッジ「みんなのひろば」)

完成した小屋(茶室)にてイベント(6月6日さだまるビレッジ「みんなのひろば」)

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①資材置場、小屋(茶室)、土留め制作材料費 一式/165,883円
②資材運搬、重機、発電機のガソリン代 一式 /41,014円
【合計金額:206897円】

7. 復旧・復興に向けた女性の声可視化プロジェクト

団体名: フラはなの会
活動場所:石川県珠洲市
採択金額:100,000円
申請事業の概要:各避難所での女性特有の課題について、能登を代表するような背景を持つ地域の女性10人に定性的なインタビューを行い専門家にアドバイスを頂きながら調査結果として取りまとめ、県の復興計画に反映する。

【事業報告】
・事業内容
東北震災でのジェンダー課題の教訓が、能登の震災で全く活かされておらず、また能登の課題を次の被災地の女性のために残したいという声が上がった。
大規模なアンケート調査はすぐには難しいので、能登を代表するような背景を持つ地域の女性10人に定性的なインタビューを行い専門家にアドバイスを頂きながら調査結果として取りまとめ、県の復興計画への反映を要望した。

・成果
各関係者の協力のもと被災地での女性たちの体験などのヒアリング調査を行い、その結果をもとに、能登の復興へ役立てるべく取りまとめ5月1日に石川県の馳知事を表敬し、復興提言として提出を行った。
また、毎週1回(金曜日20時より)オンラインにて、誰でも気軽に話す事のできるコミュニティーの場を開催する事で、情報交換や今後、必要な動きなどの相談等、参加者個人のネクストステップに繋げることができた。

報告書全編「彩りあふれる能登の復興へ〜能登半島地震の女性と思いと経験に関するヒアリング調査」

報告書ダイジェスト版はこちら

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」
助成額 100,000円

◆支出内訳
謝金/ヒアリング調査協力金  5,000円×9名=45,000円
人件費/事務局時間給(2名)
 1,000円×15時間=15,000円
 1,000円×20時間=20,000円
交通費/ガソリン代(石川県知事表敬5月1日)
 15円×304㎞(片道152㎞)=4,560円
 15円×304㎞(片道152㎞)=4,560円
 15円×266㎞(片道133㎞)=3,990円
 15円×104㎞(片道52㎞)=1,560円
 15円×234㎞(片道117㎞)=3,510円
消耗品費/印刷コピー
 モノクロ@3円×146枚=438円
 カラー@15円×150枚=2,250円

【経費合計 100,868円】

 

8. 被災地で乳児を育てる親子への居場所づくりと離乳食支援

団体名: にじのわママと子どもの育ちラボ
活動場所: 石川県志賀町、輪島市
採択金額:100,000円
申請事業の概要:被災地で乳児を育てる親子への居場所づくりと離乳食支援、出張にじのわサロン&離乳食カフェの実施。

【事業報告】
・輪島・志賀町での離乳食カフェ(※)&ママサロン(※※)開催
※離乳食カフェ
全ての親子が悩むと言っても過言では無い離乳食に関する相談を受け、赤ちゃんの発達の専門家の目線で親子に合うアドバイスを行う。
ママも赤ちゃんも同じ食事(味付けは異なる)を楽しみ、食事を共に楽しむ経験を積む。
※※ママサロン
肩の力を抜いて子育てしよう
赤ちゃんのことを知らないけど責任がのしかかるのが子育て。
SNSの情報等に踊らされ、妄信的になり、結果母親が辛くなることも少なくない。
赤ちゃんの育ちに精通するスタッフのいる安心・安全な場所で、子育て中の親子が気軽につどい、子育ての話をしながら、不安を軽減することを目的とする場。

・成果
乳児が集う場が限られている中、離乳食の相談や子育てに関わる情報交換できる場を開催した。
スタッフに能登地方在住メンバーを交えた。
志賀町だけでなく、七尾や中能登地方からの参加者もいた。
志賀町会場は、震災の強い影響を受けた地域ではなく、開催時はほぼ震災前同様の生活が送られていた。
震災をきっかけに、滞りがちだった子育て家族間の交流を深めるきっかけとなり、また安心できる場づくりとなった。
参加者同士で、次に集まる約束がされており、地域コミュニティづくりのサポートができていると考える。
輪島地域は震災の強い影響をうけており、今の段階は、赤ちゃんの育ちやコミュニティを作るというよりも、今の状況を苦しみながら受け入れ、気分転換を測りながら暮らす時期だと判断したため、離乳食カフェの開催を中止した。
輪島で開催予定の場が、ママのための癒しの場所であり、赤ちゃんのためのおもちゃやアイテム準備まで手が行き届いていない様子も見受けられた。
今後は発達段階に応じた手作りおもちゃ等の提供を考えている。

・受益者数(支援を受けた人数)
17名

離乳食カフェの様子
ママサロンの様子
ママサロンの様子

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
100,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①人件費/調理担当5,000円×2=10,000円
指導担当5,000円×3=15,000円
ボランティア2,500円×6=12,500円
②食料品/離乳食食材7,075円
③交通費/12,152円
④消耗品/離乳食食器・調理機器/11,400円
⑤会場費/7,000円
⑥手作りおもちゃ材料費/22,000円
⑦作成費/7,500円
【合計支出:172,127円】

 

9. 輪島の子どもたちに、絵本を読んでもらう体験とセットで絵本を手渡す(プレゼント)プロジェクト

団体名:絵本・つむぐ・未来
活動場所:石川県輪島市
採択金額:50,000円
申請事業の概要:輪島の子どもたちに、絵本を読んでもらう体験とセットで絵本を手渡す(プレゼントする)。

【事業報告】
『輪島の子どもたちに絵本を読んでもらう体験とセットで絵本を手渡す(プレゼント)プロジェクト』
日時:4月28日(日) 11時〜14時
場所:輪島市重蔵神社境内
イベント名:「こども縁日」
内容:《絵本のおうち》
 インスタントハウス内に絵本を並べて、来場した親子に(子どもも大人も)1人1冊、絵本を紹介または読み聞かせして、その絵本を手渡す(プレゼントする)

【成果】
寄贈された絵本と購入した絵本150冊を用意。
127冊手渡すことができた。
(来場者は450人。)

輪島市立図書館は閉館中。開館の見通しが立たない。
小学校は被災したため、3月までは輪島高校内に、4月からは輪島中学校内に間借り状態。仮設校舎を建設中。
幼稚園や保育園も被災により再開しているところもあるが、全てが再開できてはいない。
輪島市内に辛うじてあった本屋は震災により撤退。
本屋のない市になる。
震災により、自宅の絵本が取り出せない。痛んでしまい処分するしかない。火災で燃えてしまった。などの状況でもある。
このため、子ども達が震災以前のように当たり前に絵本を手にとって触れられる機会がほとんどない。
上記の状況のため、子ども自らが選んだ絵本または親子で選んだ絵本を持って帰ることをとても喜んでもらえた。
子どもに読み聞かせする事で子どもだけではなく、読み聞かせした側の親(大人)にとっても、癒しのひと時になったようだった。
持ち帰った絵本が側にある事で、親子でふれあうキッカケになると期待される。

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」
助成額 50,000円

◆支出内訳
① 絵本購入費 33,300円
② ガソリン代 7,200円
③ 人件費 10,000円
【合計金額 50,500円 】

10. 自主避難者のニーズに添った支援物資を届ける活動

団体名: 能登に真心チーム
活動場所:石川県輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:個人的に集められた物資を公の避難所ではなく、自宅避難者、自主避難所、個人的に行なっている物資配給所に届ける活動。

【事業報告】
・実施した事業の内容
助成金にて食品や生活用品を購入し、能登町、輪島市、珠洲市の集落の主に自宅自主避難者へ手渡しで物資を届ける活動をしております。

・成果
ほくりくみらい基金様の助成金で購入した物資や、農家さんよりお預かりしたお野菜や果物を30回ほど奥能登(能登町、輪島市、珠洲市)へ届けてきました。
奥能登の山間部に点在する集落では、避難所から自宅に戻っている自主避難者が多く、半壊した家屋や倉庫で生活している方も多く見受けられました。
そういった集落へ行き、地元の方に声をかけ物資を手渡しでお届けし、その集落の原状、現在必要とされる支援、他の自主避難者の情報、他の集落の情報をお聞きし、物資を届けて回りました。
自主避難者には公的な物資も行き届かず、高齢者が自力で生活している現状を目の当たりにし、今後も継続的な支援の必要性を強く感じました。
我々の活動が北陸中日新聞及び朝日新聞の記事に掲載されましたのでご参考としてご覧ください。
https://www.chunichi.co.jp/article/896608

・受益者数(支援を受けた人数)
凡そ750世帯(重複する世帯もあり)

食料品や生活用品を手渡しでお届けしている様子です。

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①食品/野菜、果物、肉類、魚類、レトルト食品/170,000円
②消耗品/ガソリン代補助/30,000円
【合計金額:200,000円】

 

11. 能登半島2次避難者への食事提供を通じた広域避難者コミュニティ形成事業

団体名: チームスクエア
活動場所:石川県金沢市
採択金額:100,000円
申請事業の概要:2次避難者は当初食事がない状況で避難されていたことから、食事の提供を行っている。避難所と異なり一カ所に集まっているわけではないため、手続の簡素化のために協力飲食店を支援メンバーに加え、それらの店舗等に足を運んでいただくスタイルで実施。

<活動報告>
カルロチェントロ(片町きらら2F)にて、2次避難者向けの食事の提供を実施。
3/15(金):35 名、 3/18(月):45名、3/22(金):45 名、3/27(水):50名、3/29(金):61 名
計:236 名 の方が参加された。
そこでは食事提供を通じた避難者コミュニティの醸成のほか、会話によ るニーズ調査やアンケートへの協力依頼を行い、次の支援メニュー構築に繋げられた。
地域や世代、ご夫婦で被災しているなど避難環境が近い方などを同じテーブル等に誘導し、コミュニティ醸成および課題の抽出に努めました。
会話によるニーズ調査はのべ200名、アンケートは少しボリュームのある内容なので少ないですが、約15名から回答をいただいております。
概要として、こちらからは食事の他、生活支援物資、衣類、コミュニティ、就職、その他必要なものは何かなどの質問しております。
そのような中で、大まかな傾向としては
〇被災直後を同様の支援を続けて欲しい
〇発災後は寒かったので季節に応じた衣服が必要
〇短期で被災場所近くでの働く場が欲しい
〇子供向けの支援メニューを充実させて欲しい
などがありました。
今後は現地に戻る頻度が高くなっている被災者に向け、現地の産業復興など戻りやすい環境づくりを応援出来ればと考えております。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
100,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
食材費、水道光熱費、消耗品費:236,000円(236名@1000円)
【合計金額:236,000円】

 

12.被災地の子ども達に対するあそびと体験の支援プロジェクト

団体名: 特定非営利活動法人ひなたぼっこ
活動場所:石川県七尾市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:メンバー5人でチームを組み、月に1回ひなたぼっこで、または体験できる古民家を借りたり、ボランティアさんの田んぼや畑で活動を行う。

(4/15 事業内容変更申請あり。理事会にて承認) 
・こどもの日のイベントに変更

ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」事業報告
【被災地の子ども達に対するあそびと体験の支援プロジェクト】   
団体名:特定非営利活動法人ひなたぼっこ
日時:5月5日(日)10時~15時
場所:七尾市希望の丘公園
イベント名:「楽しもうこどもの日 Lets enjoy in能登」

【成果】
「被災地の子ども達に対するあそびと体験の支援ができた。」
(来客者3,000人以上)
今年の青柏祭の曳山行事(でか山)の中止を知り、被災地の子どもたちのためにできる事はないかと、当初の計画とは大幅に変更したイベントでした。日にちが迫っている中の声掛けにもかかわらず、県内外から、被災地の子ども達のために、たくさんのブースの参加団体が声を上げてくれました。
子ども達も、大人も楽しめたイベントとなり、感謝しかありません。ありがとうございました。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
200,000円 

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①ボランティア謝礼 81,000円
②参加者プレゼント 75,000円
③ボランティア贈答品 14,600円
④ボランティアTシャツ 13,228円
⑤希望の丘公園使用料 9,710円
⑥ボランティア宿泊備品 6,534円
⑦ボランティア宿泊時食材 2,540円  
【合計金額】202,612円

 

13. 復旧復興ボランティア等活動拠点整備事業

団体名: ザアグラリアンテーブル合同会社
活動場所:石川県珠洲市
採択金額:200,000円
申請事業の概要: 支援者の方々が温かい食事を快適かつ手軽に食べられるよう、損壊した電子レンジ等器機や食器類を揃えるなどダイニング環境を整えるとともに、早朝出発の支援者も朝食を円滑に取れるようセルフで温めて食べられる食事の提供に取り組む。

【事業報告】
・事業内容
支援者の方々が温かい食事を快適かつ手軽に食べられるよう、損壊した電子レンジ等器機や食器類を揃えるなどダイニング環境を整えるとともに、早朝出発の支援者も朝食を円滑に取れるようセルフで温めて食べられる食事の提供に取り組みます。
現状の宿泊者数は概ね3室20名/日ですが、今後ボランティアの方を含め増加が予想され、最大で、稼働可能な5室30名、研修棟2室14名の方々に提供し、円滑な復旧復興活動を下支えしています。

ラウンジスペースの主な整備内容
・電子レンジの設置(1台)
・ホーロー鍋の設置(2個)

コテージ内の主な整備内容
・電子レンジの設置(1台)
・ホーロー鍋の設置(6個)
・UCCメーカーの設置(6台)
・小皿(2枚)

・成果
宿泊されている他県社会福祉協議会など支援者の方々は、当初、各部屋に分かれ食事をとられていましたが、施設内の食事環境を整えたことにより、広いラウンジスペースに各県支援者が定期的に集まり、共に温かい食事をとりながらボランティア・マッチング等の業務について意見交換する機会や、交流・リフレッシュする機会を生み出すことができたと考えています。
また、各コテージの環境も整えられ、各室内でも温かい食事や休息をとれるようになったことで、受入可能人数が、3室20名/日(当初)から、7室46名・研修棟2室14名へと拡大できました。
引き続き、支援者の方々の食事や宿泊の環境を整えることで、円滑な復旧復興活動を下支えしていきたいと思っております。

・受益者数
支援者増加数:1日平均利用客室数8室
ラウンジスペース利用者数:1ケ月平均250名(純増)

支援者の方々の食事風景
ラウンジの整備
ラウンジの整備(購入した品)

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
電子レンジ 16,800円×2台=33,600円
ホーロー鍋 7,128円×5ケ=35,640円/6,054円×3ケ=18,162円
小皿 1,494円×2点=2,988円
UCCドリップポッド 20,570円×4点=82,280円
11,220円×2点=22,440円
UCCドリップポッドカプセル 10,179円×1点=10,179円

【合計金額:205,289円】

 

14.珠洲市内避難所への夕食支援プロジェクト

団体名: 珠洲市避難所弁当事業
活動場所:石川県珠洲市
採択金額:200,000円
申請事業の概要: 市内飲食店メンバー等により、毎日約1,000食を調理し各避難所に届ける。

【事業報告】
・実施した事業の内容
珠洲市避難所弁当事業
令和6年能登半島地震で珠洲市内の避難所に避難している方々の夕食用のお弁当を毎日作り、配達する。

・成果
助成金を人件費に充てることで、食材費用に余裕が出来て地元の米を使うことが出来、さらに内容の良いお弁当を作ることが出来た。

・受益者数(支援を受けた人数)
1400人(避難所のお弁当利用者の約半数)

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①人件費 6時間×10名×30日=180万 うち20万円を充当

【合計金額:200,000円】


15. 二次避難しみなし住宅で新たな生活を始めている方々に支援活動

団体名: スターピザ
活動場所:石川県金沢市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:物資配布と子ども向け駄菓子屋の実施。震災で家が全壊で潰れて物が取れない方と燃えてなくなった方の衣類、靴などの生活必要品の提供。

【事業報告】
・実施した事業の内容
二次避難のみなしアパートに避難された、特に被害が壮大な輪島朝市で被災された家族に生活用品などの支援。
二次避難されみなしアパートのご家族に野菜配布。
二次避難しみなしアパートに入る家具カーテンなどの購入費用の支援。

・受益者数(支援を受けた人数)
40人

今回は特に被害があり大変な思いをされている、輪島朝市で被災された方々に支援活動を実施いたしました。
中には妊婦の方で仕事を辞めるしかなく退職された方もいらっしゃり、出産準備にかかるものの支援は大変喜ばれていました。
まだまだたくさんの方から支援要請がきましたが、人数分の配布で終了致しました。ご支援ありがとうございました。

野菜の配布の様子。袋に入れてお渡し※各家に届けに行き配布
輪島朝市で被災され全て燃えて失ってしまった方(二次避難先に避難された方)の、春夏用子供服と夏に生まれる子供の服や出産準備
輪島朝市で家が焼けてなくなり、新たにみなしアパートで暮らすための生活用品購入の様子

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第4次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①地震による火災で全焼してしまった方の子供服・出産用品 66,431円
②野菜肉詰め合わせ 7家族 28人分
トマト、椎茸、ほうれん草、しめじ、キャベツ、玉ねぎ、じゃがいも、豆苗、りんご、ゴボウ、豚肉、鶏肉 43,800円
③生活用品/掛け布団カバー/肌布団/ カーテン/フライパン/Tシャツ/ズボン/キッチン収納/下着/靴下/テレビ台※火災により家が燃えた被災者の方に
92,360円
【合計金額:202,511円】

 

今後について

今後の助成プログラムについては現在準備中です。

準備が整い次第、ウェブサイトにて公募要項を公開します。