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能登地震

2024.2.7

「令和6年能登半島地震 災害支援基金」第2次緊急助成プログラムで15の事業を採択しました


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令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の甚大な被害を受け、公益財団法人ほくりくみらい基金(所在地:石川県金沢市、代表理事:永井三岐子)は「令和6年能登半島地震 災害支援基金」を立ち上げ、第2次緊急助成プログラムの対象として助成先15団体、助成金額260万円を決定いたしました。

この基金では石川県内での緊急・復旧・復興支援活動を助成プログラムで支援します。緊急期のみならず、復旧期・復興期まで中長期的な支援を行う予定です。

第2次緊急助成プログラムは2024年1月21日から公募をスタートし、助成総額に達し次第受付終了としていましたが、今回21件の応募の中から15団体を採択し、活動の必要性・緊急性の観点を鑑み、本来の助成総額を上回る形での決定となりました。

 

「令和6年能登半島地震 災害支援基金」第2次緊急助成プログラム助成先15団体

1.石川県民だからできる生活支援

団体名:一般社団法人 石川県災害ボランティア協会
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:上下水道の復旧までシャワー提供、物資支援を継続予定。

<活動報告>                
1/6  珠洲市飯田町 物資支援
1/17  志賀町 上棚矢駄 シャワー活動  13名
1/26  輪島市 ふれあいプラザ二勢 シャワー活動 24名
1/27  輪島市 ふれあいプラザ二勢 シャワー活動 20名
2/7  輪島市 鳳至町公民館 シャワー活動  25名
2/8  輪島市 鳳至町公民館 シャワー、ペットシャワー  30名 
2/13 輪島市 ふれあいプラザ二勢 シャワー、ヘアカット活動 23名
2/16 輪島市 鳳至町公民館 シャワー活動 27名
2/19 輪島市 大屋小学校 シャワー、ヘアカット活動 22名
2/20 輪島市 気勝平集会場 シャワー活動 28名
2/28 輪島市 鳳至町公民館 シャワー活動 14名
   珠洲市 JA珠洲グリーンセンター シャワー活動 18名
3/5 珠洲市 JA珠洲グリーンセンター シャワー活動  32名
たくさんの方にシャワー、ヘアカット ワンちゃんもシャワーを利用していただけました。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」
助成額 ¥200,000

◆支出内訳
燃料費  プロパンガス充填 ¥69,000
消耗品  シャワー用消耗品 ¥42,604
ガソリン代         ¥56,018
備品   介護椅子、パレット¥32,596
【合計金額     ¥200,218】

2.被災地における性的マイノリティの困りごと実態ヒアリング調査

団体名:一般社団法人金沢レインボープライド
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:能登地域の避難所および1.5次・2次避難所、金沢にじのま(金沢市池田町にある常設の居場所)
採択金額:100,000円
申請事業の概要:お困りごとについてのチラシ・ポスターの作成と避難所等での掲出、電話等の相談対応、避難所等でのお困りごとの実態についてのヒアリング調査を実施し、自治体や政府に対する簡易調査報告書及び要望書を提出する。

【事業報告】
◎実施した事業の内容

1)お困りごとについてのチラシ・ポスターの作成と避難所等での掲出

珠洲市(正院小学校・蛸島小学校・三崎伏見集会所)、能登町(柳田小学校)、輪島市(門前中学校・東陽中学校・町野小学校)、穴水町(穴水中学校)、志賀町(富来活性化センター・富来中学校・富来防災センター)、七尾市(石崎保育園・中島小牧ボランティアセンター)、金沢市(医王山スポーツセンター)、白山市(白山市白山ろく少年自然の家・白山青年の家)、加賀市(山代温泉みやびの宿・加賀百万石)など、1次避難所・1.5次避難所・2次避難所等に、炊き出しやエンタテインメント提供の支援にいくチームと同行し、「性の多様性」に関連するお困りごとについてのチラシ・ポスターを持参し、掲出依頼を行うとともに、責任者等に性的マイノリティの存在やその困りごとについての理解を促した。

2)お困りごとに対する相談対応(金沢市池田町にある常設の居場所「金沢にじのま」にて対応)

毎月第4土曜日に開催している「にじのまカフェ」を2月24日(土)・3月23日(土)に実施し、多様な性のあり方の当事者や支援者、その他の違いがある方々が気軽に集まれる居場所づくりを行うとともに、2023年4月から月2回実施している「にじのま相談室」を、2月・3月においても定期開催。また、2月17日(土)・18日(日)には金沢にじのま1周年企画イベントも実施。それぞれの場において常に相談員を設置し、いつでもお困りごとについての相談に対応できるように準備した(実際に被災した方からの直接相談はなかった)。

3)避難所等でのお困りごとの実態についてのヒアリング調査の実施

常設の居場所「金沢にじのま」に集う性的マイノリティの当事者や支援者を通じて、被災地の性的マイノリティ当事者の存在や動向についての情報を一部共有いただいた。避難所にチラシ・ポスターを掲出し、困りごとの理解促進を行う際に、責任者等にヒアリングを実施したが、当事者からの直接の声は届いていない状況だった。北陸地域に暮らす性的マイノリティ全般においては、家族や友人などと疎遠となっている人が少なくなく、具体的な困りごとだけでなく、漠然とした孤独感・孤立感が震災によって強まっている傾向があり、アクセスしやすい立地の居場所づくりの重要性を改めて確認した。

4)全国におけるLGBTQ+団体ネットワークでのシェア・意見交換

金沢レインボープライド・金沢にじのまとして参加する「LGBTQ+とHIV等に関するコミュニティセンター協議会」の定例MTGが、2月15日(木)・3月15日(金)にてオンラインにて開催され、各地からの情報共有として令和6年能登半島地震を受けた北陸における実情についての情報共有を行うとともに、能登支援やボランティア参加への呼びかけを行った。また、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授の松川杏寧さんとも意見交換を行い、過去の被災地各所にて蓄積してきた情報と合わせて、これからの災害対策に性的マイノリティの視点を加える重要性について確認した。

5)自治体や政府に対する簡易調査報告書及び要望書の提出

上記の活動をベースにして報告書をまとめ、2月16日(金)に馳浩石川県知事に面会し、「被災地における性的マイノリティへの支援に関する要望書」を提出。馳知事からは災害対策だけでなく、復興計画においても、性的マイノリティへの支援についてきちんと対応する、また、お困りごとチラシ・ポスターの掲出の徹底を各市町に通達する、という回答をいただいた(結果として、全避難所において掲出がされた)。それらのやり取りを地元メディアだけでなく、全国メディアにも情報発信を行い、多くの報道露出を通して、被災地や災害における性的マイノリティに関する課題についての可視化を行なった。要望書提出後も、避難所訪問は継続した。

◎成果
・受益者数(支援を受けた人数)
約2,000名(性的マイノリティは人口の5-10%存在するという調査結果が各所で発表されているため、最大避難者40,688名のうち、5%として計算。)

※馳知事に提出した要望書等の一式(PDF)

(産経新聞 2024年2月16日)
https://www.sankei.com/article/20240216-WAAEJF4DDZIMBN4TXFQGASFSTY/

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
100,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
・支援物資の購入費(生理用品・洗剤・髭剃り・下着等)20,000円 
・避難所往復のガソリン代 1台5,000円 x 10回 = 50,000円
・チラシ/ポスターのデザイン費一式  30,000円

【合計金額:100,000円】

3.被災地への物資支援と二次避難先での炊き出し

団体名:るーぷ
団体住所(本拠地):石川県野々市市
活動場所:石川県白山市、金沢市、野々市市、輪島市、七尾市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:全国のこども食堂さんから寄せられた物資のお知らせ、報告、そして届けられた物資の仕分け作業を行う。被災地からのリクエストや被災者からのリクエストに応じて被災地や活動地での物資支援。金沢・野々市・白山市に来られた方への炊き出し支援などを行う。

<活動報告>
・実施した事業の内容
 七尾市内、能登島内への炊き出し+物資配布と、輪島市内への物資配布
 全国のこども食堂から集まった支援物資を、温かいご飯・スープと共に提供
・受益者数のべ1,300名
 (内訳)能登方面のべ1,100名、2次避難者のべ200名

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①ガソリン代/11回分/51,194円
②レンタカー代/4回分/58,700円
③食材・調味料代/能登方面3回+金沢市内(2次避難所)4回/52,902円
④備品代/汁物保温機、ご飯保温コンテナ、ご飯ネット/30,394円
⑤容器代/30,229円
【合計金額:233,419円】

 

4.高齢者・小児を対象としたカウンセリング、レクリエーション、メンタルケア、シャンプー・マッサージ支援

団体名:ヒーリングハンズ
団体住所(本拠地):石川県河北郡津幡町
活動場所:石川県七尾市
採択金額:100,000円
申請事業の概要:七尾市内において、支援者や被災者(自主避難者を含む)を対象としたカウンセラーによるカウンセリング、高齢者・小児を対象としたレクリエーション、保健師(金沢市委託赤ちゃん訪問指導員)による健康チェック、メンタルケア、子育て相談、乳幼児の発育発達相談、美容師によるシャンプー・マッサージ支援を行う。

<事業報告>
【実施した事業の内容】
七尾市中島小学校および周辺の地域において、被災者(自主避難者を含む)を対象として以下の事業を実施した。
・カウンセラーによるメンタルケア
・保健師による健康チェック、子育て相談、乳幼児の発育発達相談
・美容師によるシャンプー・マッサージ支援(中島小学校内)

【成果】
美容師によるシャンプー支援は、入浴が難しい被災された要介護高齢者に大変喜ばれた。保健師によるシャンプー支援前後での血圧チェックにより、身体への負担を最小限に抑えることができた。また、保健師による被災者の健康状態の聞き取りは、避難場所に常駐していた看護師に被災者の状態を専門的に伝えることができた。
カウンセラーによるメンタルケアは、シャンプーの待ち時間や送迎の際の何気ない会話の中で、本音を語る方が多くいた。個別でじっくり話を聞くことはできなかったが、「話せてよかった、ありがとう」と言われる方もいたことは、成果があったと考えている。

【受益者数(支援を受けた人数)】
 およそ30名

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
100,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①燃料費/ガソリン代、湯沸用燃料/¥43,800
②消耗品費/シャンプー支援関連費/¥30,050
③消耗品費/メンタルケア関連費(衛生用品含む)/¥6,252
④備品購入費/マグネットシート/¥34,298
【合計金額:114,000円】

 

5.地域が地域を助ける、自助ネットワークの構築事業

団体名:奥能登支援コミュニティ
団体住所(本拠地):石川県鳳珠郡能登町
活動場所:石川県金沢市、珠洲市、輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:被災者の中でも、自宅被災者や金沢に二次避難した「動ける」被災者たちとのネットワークを使い、災害コーディネーターとしてニーズと人材のマッチングする仕組みを構築する。

【事業報告】
被災者の中でも、自宅被災者や金沢に二次避難した「動ける」被災者たちとのネットワークを使い、災害コーディネーターとして調理や清掃などの作業を数日請け負う仕組みを構築します。また、整備した宿泊可能施設を、一時帰宅者や車中泊者、県外ボランティアなど、奥能登での支援作業をする人達へ公開し、震災復旧支援の一助とします。

【成果】
整備した拠点と受け入れ者数
 ・能登町A:宇出津の家 6名
 ・能登町B:真脇の家 4名
 ・珠洲市A:タイニーズファーム 36名
 ・珠洲市B:浦野農園 47名
 ・宿泊無し 14名
計:107名

団体WEBサイト:https://murayuri.wixsite.com/okunoto-support

整備した拠点の場所
整備した宿泊拠点の様子
農地作業の様子
住宅診断訪問会の様子

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
1.ボランティア移動費(ガソリン代)
 県内ボランティア 3,000円x10人日=30,000円
 県外ボランティア 5,000円x4人日=20,000円
2.事業協力謝礼費(宿泊場所協力等)
 宿泊場所協力費 40,000x3者=120,000円
3.事務局費
 HP作成費、通信費、移動費、コーディネート費:60,000円
計:205,000円

 

6.能登を元気に!子どもの笑顔プロジェクトやわやわ~と

団体名:INSインストラクターチーム
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県金沢市、小松市など
採択金額:200,000円
申請事業の概要:金沢市内、小松市内のそれぞれの公園で子どもとその家族が参加できる自然体験、自然あそび、お話会、ネイチャーゲーム、焼き芋づくり、クラフト等を実施する。また、子どもの生活に必要な生活用品などの譲渡を行う。

<事業報告>
◆活動概要結果:
金沢市及び南加賀へ避難されている子どものいる家族を対象に、金沢市と南加賀の小松市の自然公園ならびに都市公園を会場として、家族で参加できる自然体験プログラムおよび、お話会等を実施した。

◆活動会場:1夕日寺健民自然園(金沢市夕日寺町)、木場潟公園東園地(小松市木場潟)

◆実施期間:2024年2月4日~3月24日の間に12回

◆実施内容:自然あそびと探検、食事づくり、お話、工作、お絵描き等自然体験活動

◆事業の成果:
参加された方との話しや表情やふりかえりの言葉から、リラックスして十分に楽しんだということが伝わった。親の感想から、子どもたちの生き生きとした表情、笑い声や、意欲的に食事作りに取り組む姿をみて親も楽しむことができたという声が多く聞かれ、自然と人にふれることで気持ちが明るくなったことが見て取れた。中には、帰りたくないと言って泣く子どももいたことに、継続して続けることが求められていると感じた。

◆実施日程と参加者数:
回数  日程 会場  家族数(組) 子ども(人) 大人(人) スタッフ(人) 総数(人)
1 2/4(日) 夕日寺 8 14 8 8 30
2 2/21(水) 夕日寺 4 7 4 4 15
3 2/25(土) 夕日寺 6 11 11 8 30
4 3/7(木) 夕日寺 9 13 10 5 28
5 3/16(土) 夕日寺 11 18 14 7 39
6 3/20(水・祝) 夕日寺 11 22 16 6 44
7 2/18(日) 木場潟 6 14 9 10 33
8 2/24(土) 木場潟 6 9 10 8 27
9 3/5(火) 木場潟 2 2 4 4 10
10 3/10(日) 木場潟 3 7 5 5 17
11 3/13(水) 木場潟 4 7 6 4 17
12 3/24(日) 木場潟 7 15 16 6 37
      77 139 113 75 327

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①指導者謝金・交通費 2,500円×64人=160,000円
②材料費  30,870円
③保険料  11,760円
④事務管理費  5,360円
⑤雑費  2,000円
合計   209,990円

▽団体活動報告ページ
https://www.facebook.com/profile.php?id=61555719628909

7.野々市市2次避難所炊き出し応援作戦

団体名:nono1みんなの食堂
団体住所(本拠地):石川県野々市市
活動場所:石川県野々市市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:野々市市2次避難所に所在する避難者を対象に、野々市市内子ども食堂運営団体の有志で、圧倒的に不足している野菜、ビタミン、ミネラル等の補給を主眼にした「汁物」と「野菜ジュース」を提供する。

<事業報告>
1. 実施した事業の内容
野々市市に開設された「広域避難所(椿荘)」での炊き出し
2.成果
・市内で活動するこども食堂有志で組織した「炊き出しプロジェクトin野々市」は、能登地震に伴い椿荘へ広域避難された80名に対して延べ10回の炊き出しを実施し、避難者及び市当局(健康福祉課)から大変感謝された。
・又、不足するビタミン等の補給を目的に、「野菜ジュース」を延べ10回、「寄付でいただいたリンゴをドライフルーツ化したもの」を1回提供し、これも好評を得た。
3. 受益者数:延べ800名

調理場の様子
ドライフルーツのリンゴを配布する様子

【会計報告】
1.収入内訳
・ほくりくみらい基金助成額:200,000円
・寄付金(個人):50円
合計金額:200,050円

2.支出内訳
①食材費/小計 174,946円
 ・具沢山の中華スープ(2月3日)/9,905円
 ・具沢山のめった汁(2月10日)/10,917円
 ・シチューとおでん(2月17日)/15,592円
 ・つみれ汁(2月24日)/10,863円
 ・具沢山の野菜スープコンソメ風(3月2日)/8,191円
 ・温かいそば(3月23日)/10,031円
 ・豚汁(3月30日)/8,107円
 ・もずく汁(4月6日)/8,337円
 ・炒め野菜と鶏肉の味噌汁(4月13日)/9,462円
 ・豚汁(4月20日)/7,976円
 ・寄付リンゴをドライフルーツ化(4月10日)/13,230円
 ・野菜ジュース(延べ10回)/62,335円
②消耗品/小計 25,104円
  ・保冷ボックス/20,680円
  ・容器、箸等/4,424円(途中から寄付受けで処置)
合計金額:200,050円

 

8.被災者および避難所への緊急物資支援活動

団体名:特定非営利活動法人 森の遊学舎
団体住所(本拠地):岐阜県郡上市
活動場所:石川県羽咋郡志賀町、輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:輪島市の避難場所での状況ヒアリング、SNSネットワークを通じたニーズの汲み取りと物資・支援者のマッチングを実施。必要な物資・人を必要なタイミングで現地に送る為の後方支援チームを組織し、必要物資の購入や調達、送るための荷造り、現地での活動をサポート。 活動の周知を実店舗やSNSで行い、活動協力の呼びかけも行っている。

<事業報告>
・実施した事業の内容
︎輪島市門前町内の指定避難所、及び指定されていないが避難所になっている施設を数日おきに訪問し、その状況や人数を把握し、不足している物資、設備、備品などの中で避難所での生活に必要であるものを数日で調達し配達を行う。
︎各避難所内部の方とsnsでネットワークを作り随時ニーズを汲み取り迅速に対応。
聞き取りによって得た情報を集約し、各種支援者や炊き出し希望者とマッチングする。
現地でのニーズの汲み取り・情報集約・物資の仕分け・配送の人夫を途切れないよう現地に送り込む。
︎必要な物資・人を必要なタイミングで現地に送る為の後方支援チームをつくり、必要物資の購入や調達、送るための荷造り、現地での活動のサポートを行う。
︎本活動の周知を実店舗での募金箱設置やsnsなどで行い、活動協力のお願い・活動支援金の呼びかけ等を行う。

・成果
①支援物資
1月12日 野菜 果物 米 服 消耗品類 衛生用品 計300kg
13日 野菜 約150kg
16日 野菜 果物 他食品 服 消耗品 約250kg
18日 野菜 果物 他食品 約250kg
19日 ジェットヒーター2台 灯油 脚立
19日 野菜 果物 他食品 約250kg
26日 野菜 果物 加工品
その後も継続的に炊き出し・野菜の支援を実施。

②子ども向け遊び活動の実施
※4月からプレーパークという名前にし、継続的に遊び場の開催
https://ugaku.com/free/pp24

③ボランティアの復興支援拠点として空き家の整備を実施し、雑用水の利用や井戸水のお風呂の入浴の実施
https://docs.google.com/document/d/1ZlJFy-gb54jcblTMucuXyayHJfaYL8g0HpbvjK49LOs/edit?usp=sharing

④定期的なボランティアの派遣(説明会の実施)
https://240430noto.peatix.com/view

※中日新聞に代表の大西が取り上げられました!
https://www.chunichi.co.jp/article/890461

・受益者数(支援を受けた人数)
支援活動地域:輪島市門前町内避難所約12ヶ所
活動拠点:羽咋市志賀町SunriseMIZUHO
後方支援物資拠点:岐阜県郡上市大和MAKIBA (中継物資拠点 金沢市)

2024年1月12日(金)避難所を7か所巡り、支援物資を届けた様子
2024年3月4日(月)石川県輪島市門前町にある、能登地震復興支援拠点【Inspire Base(略称:I・B)】での炊き出しの様子

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①食品/野菜一式 27,850円
②食品/調味料  2,799円
③衣類/下着類一式 71,082円
④消耗品/衛生用品一式 19,729円
⑤消耗品/筆記用具、その他 26,663円
⑥ガソリン/携行缶・ガソリン 3,397円
⑦支援物資送料(岐阜県郡上市ー石川県金沢市) 52,594円

【合計金額:204,114円】

▽団体活動報告ページ
https://ugaku.com/info/5720230

 

9.被災建築物緊急修繕事業

団体名:黒島復興応援隊
団体住所(本拠地):石川県輪島市
活動場所:石川県輪島市
採択金額:100,000円
申請事業の概要:輪島市内で破損した窓や扉にブルーシートを張るなどして風雨や人・動物などの侵入を防ぐことにより、住民の財産を守り不安を取り除く活動を実施する。

<事業報告>
・実施した事業の内容
 救援物資輸送、瓦礫撤去、危険ブロック塀の解体・撤去、倒壊家屋の除去、屋内からの家財搬出等
・成果
 輪島市門前町黒島町(震災前人口約300人)において30日間ほど活動、集落内のボランティアニーズの9割以上を当団体にて対応
・受益者数(支援を受けた人数)
 100人超

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
100,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①燃料費/ガソリン/52,421円
②腕章作成費/11,700円
③消耗品/活動に使用する消耗品一式(ブルーシート、土嚢袋、ゴミ袋、木材等)/35,879円

【合計金額:100,000円】

10.ユースのリビング 中高生の居場所環境整備

団体名:一般社団法人第3職員室
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県金沢市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:能登半島地震で被災した中高生を中心とした10代を対象に、学習および学習支援事業、居場所事業、相談支援事業を行う。

<事業報告>
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0RDnF2j6UPGJAT2FdSBJsLjFngkBuVvW2i8LqgRsecH8Kvq7yZFgVCzDt5DjGcbEel&id=61557295509857

成果:
1月15日〜3月31日まで週4日程度合計57日開館
利用者実数43人(両拠点合計、一部10歳未満含む)
延べ146人(ユースのリビング112人、みんなの勉強部屋34人)

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
【1】 備品購入費/パソコン/65,000円
【2】 備品購入費/iPad/35,200円
【3】 備品購入費/ボードゲーム/2,864円
【4】 備品購入費/イス/6,560円
【5】 備品購入費/テーブル/10,951円
【6】 備品購入費/ハンモック/2,731円
【7】 備品購入費/ハンモック/8,808円
【8】 備品購入費/マット/1,874円
【9】 備品購入費/音響設備/2,990円
【10】 備品購入費/AV機器/1,390円
【11】 備品購入費/AV機器/1,430円
【12】 備品購入費/AV機器/1,999円
【13】 備品購入費/什器(棚)/11,599円
【14】 備品購入費/什器(棚)/5,380円
【15】 備品購入費/什器(棚)/7,400円
【16】 備品購入費/居場所備品(ダーツ)/11,990円
【17】 備品購入費/居場所備品(卓球)/1,390円
【18】 消耗品費/日用品(ティッシュ)/217円
【19】 消耗品費/食料品(ココア)/354円
【20】 消耗品費/食料品(お茶)/451円
【21】 消耗品費/食料品(コーヒー)/429円
【22】 消耗品費/日用品(ゴミ袋)/450円
【23】 消耗品費/日用品(ゴミ袋)/327円
【24】 備品購入費/居場所備品(卓球)/130円
【25】 消耗品費/日用品(コップ)/272円
【26】 消耗品費/日用品(ゴミ袋)/2522円
【27】 消耗品費/事務用品(名札)/2,580円
【28】 消耗品費/食料品(水)/1,242円
【29】 備品購入費/居場所備品(ダーツ)/3,798円
【30】 備品購入費/備品(台車)/4,480円
【31】 施設使用料/卓球台使用料/100円
【32】 施設使用料/卓球台使用料/50円
【33】 印刷費/チラシ印刷費/3,320円
【合計金額:200,278円】

 

11.先生が今ここで働きたいと思える環境づくり支援

団体名:能登高校魅力化プロジェクト
団体住所(本拠地):石川県鳳珠郡能登町
活動場所:石川県鳳珠郡能登町
採択金額:200,000円
申請事業の概要:生徒や教職員の安否確認、就職内定先との連絡、大学受験生に対する対応、学校再開に向けての準備、対面とオンラインのハイブリッド形式での授業の実施などに対応している教員に対し、地域の事業者と連携し、必要なケアと支援ニーズの聞き取りを行う。

<活動報告>
1月1日の震災では、能登高校の多くの教職員も被災し、中には不幸にも亡くなられた先生もいらっしゃいました。

能登高校の教職員は発災直後から、生徒の安否確認や校舎・寮の被害状況確認、就職内定先との連絡、大学受験生への対応、県教委や関係各所との調整・交渉、学校再開に向けた準備、そして学校再開後は対面とオンラインのハイブリッド形式での授業を作って実施するなど、生徒たちの学びの環境を保障するため、希望する進路を閉ざさないため、高校を再開させるために、寸暇を惜しんで尽力されました。自らも被災者であるにもかかわらず、自分や家族のことは後回しにして、公私ともに苦労・心労でいっぱいいっぱいの状態が続いていました。

そうした状況を少しでも改善するために、支援者である教職員への支援が必要だと考え、能登高校魅力化プロジェクトでは、公益財団法人ほくりくみらい基金の「令和6年能登半島地震 災害支援基金」を活用し、能登高校の教職員の皆さまに1人60分間のマッサージを提供しました。わずかな時間だけでも心と体を癒し、英気を養っていただくための取り組みです。

なおマッサージ施術は震災以前から能登町内でマッサージ業を営む方にお願いしました。
 ▶マッサージを受けた教職員数: 46名
 ▶実施日: 2月1日から16日のうちの10日間

マッサージを受けた教職員からは以下のような声をいただきました。

・眠ってしまうほどリラックスできた
・体がポカポカになった
・体が軽くなった
・マッサージを受けた当日、久しぶりによく眠れた
・緊張状態が続く中でこんな時間を持てるとは思わなかった
・またマッサージを受けたい
・このマッサージを楽しみにしている先生が結構います
・職員室ではこのマッサージを受けると天国に行けると言われています

またマッサージ施術者と教職員とのやりとりでは以下のようなエピソードがありました。

・施術後に涙ぐんで「マッサージを受けられて良かった、来てくれてありがとう」と言ってくれた
・「ずっと眠るのも難しかったし、休まるときがなく疲れが取れなかった」と話してくれた

10日間のマッサージ施術を終えて、施術者からは次のような感想を聞きました。

・どの教職員も身体の疲れはもちろんのこと、会話や背中・肩・首・頭部のこわばり・手足(身体の末端)の冷えから、強い精神的な疲労を感じました
・施術を受けたことがない方、あまり受けたことがない方がほとんどで、施術前はあまり期待していない様子もありましたが、施術後には表情が明るくなり、筋肉のやわらぎ、手足が温まる様子から効果が見受けられました
・ほとんどの方々から施術後に直接、嬉しい言葉をいただきました

教職員は被災者でありながら支援者の立場となってしまうため、身体的・精神的な疲労が強くあるにも関わらず、なかなか自己のケアに意識を向けることが難しい状況ですが、今回こうして第三者の提案で半ば強制的にマッサージを受けたことは、長期戦となるであろう復旧・復興の道のりにおいて教職員が自己のケアを大切にすることの必要性を再認識するきっかけになったのではないでしょうか。

また、発災後は社会が非常事態となり、被災者が自己のケアを後回しにせざるを得なくなったり、ボランティアによる癒しのプログラムが提供されたりする中で、「有償で、正規料金で、マッサージを受ける」というニーズが少なくなり、マッサージ施術者は事業継続が現実的ではないと考えていたそうです。ですが今回は公益財団法人ほくりくみらい基金の「令和6年能登半島地震 災害支援基金」を活用して、マッサージを正規料金で依頼し、震災前と同様に正当な対価を得られる仕事として行なっていただきました。ここにも今回の企画の意義・目的がありました。

<会計報告>
▶助成金の活用実績
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①マッサージ施術費 1人4,500円×46名=207,000円
【合計金額:207,000円】

▽団体活動報告ページ
能登高校魅力化プロジェクトWEBページ

12.子ども服の配布と親子コミュニティ再構築

団体名:一般社団法人 はぐネット
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県野々市市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:生活に必要な衣類の無償提供。衣類提供場所でのコミュニティ形成を行い、情報交換や地域交流の場を設ける。

<事業報告>
・実施した事業の内容
生活に必要な衣類、新生児〜160cmまでの子ども服を被災者(避難者)に無償で届けました。
配布所として、1月10.17.24.31日 2月7.14.21.28日 3月3.4.31日 合計11日間 OPEN。
1-2月はカミーノ。3月は野々市市駅前のCUBEZUKA。
こども服古着配布所は避難者親子が集まるコミュニティとなり情報交換もできました。
直接取りに来る方、代理で受け取りに来る方もいれば、避難所からの要請があった場合は、サイズと人数をヒアリングし、梱包後配達する方にお渡ししました。

・成果
こども服専門の物資支援だったため、在庫の充実度があったようです。
避難者からは子供服がサイズ別にここまで揃っているのはなかなかないと喜んでいただけました。
季節が変わり次は夏物が必要になってきています。一度取りに来た方とはつながっており情報提供や情報交換もできるようになっています。
春になりリピーターの方もおられます。引き続き支援していきます。

・受益者数(支援を受けた人数)
子ども 207名

公民館カミーノでの配布所の様子
公民館カミーノでの配布所の様子
野々市市駅前 CUBEZUKAでの配布所の様子

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
▼申請額の支出内訳(科目/内容/小計)
消耗品/ハンガー/2,310円
消耗品/クリップ ガムテープ/660円
消耗品/ゴミ袋 紐 防虫剤/7,098円
消耗品/蓋付段ボール大/8,700円
消耗品/蓋付段ボール小/26,676円
消耗品/サイズチップ/3,344円
(申請前 消耗品費 合計/48,788円)
ーー 
申請後
消耗品費/ガムテームなど在庫管理に必要な備品/5,212円
広報費/チラシデザイン・印刷/30,000円
人件費/配布所 準備・運営・片付け
 配布所OPEN11日間1月10.17.24.31日 2月7.14.21.28日 3月3.4.31日/ 64,000円
人件費/在庫整理業務/32,000円
人件費/寄付受付業務/20,000円

合計 200,000円

 

13.能登地震の影響で制服を必要とするこども達へ制服支援活動

団体名:NPO制服バンク石川
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県金沢市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:二次避難をしている子どもたちへ、制服・体操服・ポロシャツ・ランドセル・カバンなどの無償提供を行う。

<活動報告>
地震の影響で避難してきたこども達へ制服、体操服、ポロシャツ、ランドセルなどを、20家族へ、合計117点提供しました。
新しい学校で、たくさんのお友達ができました!と、笑顔で報告してくれた子も♪
全校で数十人から、数百人の学校に通うことになりびっくりしたそうです。
今後も、子ども達が笑顔で学校に通えるようお手伝いしていきます♪

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第2次緊急助成」助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①消耗品/制服仕入れ代一式(制服・体操服・ポロシャツ等)/200,000円
【合計金額:200,000円】

▽団体活動報告ページ
NPO制服バンク石川 Facebookページ

14.2024年能登半島地震災害支援

団体名:笑顔のこども食堂ネットワーク-GOHAN-
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県金沢市、輪島市、珠洲市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:被災地での炊き出し、支援物資の配送、金沢市へ二次避難をしている方への学習支援、お弁当配布、夕食会を実施する。

<事業報告>
輪島市輪島中学校避難所において炊き出しおよび支援物資配布(1月7・8日)
珠洲市内避難所への支援物資配送(14ヶ所 1月23日より週1回継続中)
額谷ふれあい体育会二次避難所にて炊き出しおよび子どもの居場所

 被災地避難所において、温かい食事を提供することができた。緊張と不安が続く避難生活の中で、食事の受け渡しを通しての何気ない会話もまた、必要なことだと感じた。
 また、夕食会やお弁当配布においては、2月3月と二次避難所や加賀地区に居を移した避難者の利用が増え続けている。新しい環境の中で新しい人間関係を築いていかなければならない子どもや、その保護者の不安に寄り添うことのできる環境づくりを進めることができた。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額 200,000円

◆支出内訳 
炊き出し用及びお弁当、夕食会、食材費 175,000円
消耗品費 15,000円
燃料費 10,000円
【合計金額:200,000円】

 

15.二次避難者への食事支援

団体名:金石スタジオ
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:石川県金沢市
採択金額:100,000円
申請事業の概要:金石地区で避難している方へ、夕食の提供を行う。

<活動報告>
金石荘宿泊の被災者32名に対し、日曜日に夕飯の炊き出しを実施(全9回、累計288食)。
金石の魚を中心にいつも食べている家庭を作りました。ボランティアの人は、金石スタジオ中心にしたい方声かけて小学生3年から70歳まで幅広く手伝ってもらいました。どんどん参加したい人が増え、メニューも色々で、金石荘の方も手伝ってもらい、楽しく喜んもらえました。

<会計報告>
食料費 63,035円
容器・箸代 4,175円
調味料・消耗品費 6,778円
炊飯器 9,408円
スープジャー 16,980円
(米・魚はメンバーからの寄付)
合計 100,376円

今後について

第3次助成プログラムの公募も現在準備中です。

準備が整い次第、ウェブサイトにて公募要項を公開します。