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能登地震

2024.1.18

「令和6年能登半島地震 災害支援基金」第1次緊急助成プログラムで12の事業を採択しました 


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令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の甚大な被害を受け、公益財団法人ほくりくみらい基金は「令和6年能登半島地震 災害支援基金」を立ち上げ、第1次緊急助成プログラムの対象として12の事業、助成金額210万円を決定いたしました。

この基金では石川県内での緊急・復旧・復興支援活動を助成プログラムで支援します。緊急期のみならず、復旧期・復興期まで中長期的な支援を行う予定です。

2024年1月12日から公募をスタートし、助成総額に達し次第受付終了としていましたが、今回19件の応募の中から12の事業を採択し、活動の必要性・緊急性の観点を鑑み、本来の助成総額を上回る形での決定となりました。

 

「令和6年能登半島地震 災害支援基金」第1次緊急助成プログラム助成先

 

1.令和6年能登半島地震 ツナガル支援活動

団体名:今、いまを大切に未来につなぐ imaima・
団体住所(本拠地):石川県白山市
活動場所:白山市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:白山市内に1.5次避難、2次避難する方々の支援活動(食事の提供、物資支援、学校生活以外の余暇の時間、つながりと交流の場づくり、生理用品の寄付など)

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金 助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①食品 小計 167,513円
②駐車料金・交通ガソリン代として(1km50円として換算)小計 5,570円
③消耗品・備品  小計 27,370円
(ケアサービスに養生テープ、避難者がキッチン参加する際のエプロン・頭巾)
【合計金額:200,453円】

▽活動報告ページ
https://www.instagram.com/do_nabelife.imaima/

2.在留外国人震災支援事業

団体名:特定非営利活動法人YOU-I
団体住所(本拠地):石川県野々市市
活動場所:オンラインほか石川県全域
採択金額: 200,000円
申請事業の概要: 
・オンラインでの相談受付、対応
・情報を石川県や各市町との調整を行い伝達・対応する。(石川県連携事業)
・被災地のNPO、NGOとの連携(情報交換・支援等)
・在留資格等の手続きについて、対応の確認、相談会の開催。(名古屋入管支援)
・各大使館などからの各国特有の支援物資の輸送・保管手配、現地NGOへの受け渡し

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①いしかわ 外国人生活相談センター(https://support.ishikawa.jp/)WEBサイト改修費用
HP改修費用(韓国語+ポルトガル語+フランス語3言語追加)20,000円
9言語翻訳(英語、ベトナム語、中国語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語、韓国語、ポルトガル語+フランス語):5,200円×9言語=46,800円
③相談会チラシ多言語化翻訳費用
7言語(英語、ベトナム語、中国語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語、ポルトガル語)
5,200円×7言語=36,400円
④倉庫利用料
110,000円×1ヶ月(1月分)=110,000円
【合計金額:213,200円】

▽事業報告
① いしかわ 外国人生活相談センターWEBサイトの9言語翻訳(英語、ベトナム語、中国語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語、韓国語、ポルトガル語+フランス語)
https://support.ishikawa.jp/
②相談会関係 チラシの7言語(英語、ベトナム語、中国語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語、ポルトガル語)翻訳 
③「外国人住民専用輸送ライン」の運営
能美市倉庫にてタイ大使館からタイ米20トン保管。世界の医療団からの物資も倉庫に保管中です。被災した外国人まで物資をお届けしています。



3. 珠洲水源確保

団体名:チーム水源確保
団体住所(本拠地): 石川県金沢市
活動場所: 珠洲市
採択金額: 100,000円
申請事業の概要:
珠洲市の水道の復旧には時間がかかるため、迅速に水の確保ができるように、山の水源地から水を引く施工行う。珠洲市全般にて、山から水を引く又は井戸の再生活動。林道の復旧活動を行う。

<事業報告>
今回の能登震災に於いて、ライフラインの断絶により、重要な水の確保という課題に取組ませて頂きました。
チーム水源確保は、能登いのちの水プロジェクトと連携する支援活動を1/18日開始〜3/31までの予定で現在も稼働中。
珠洲市を中心とし、能登町、輪島市にて、単管パイプによる新規の水確保8件、古井戸再生7件成功(3/8現在)。
3月末までには累計20〜30ヵ所で水を引く予定でおります。
この度、長年水脈探しや井戸掘りで全国各地においてこのような災害に備えるために活動してこられた西田稔氏とボランティアが協力して水を掘りプロジェクトを実施。水源を各地域に設置していくことで、被災された皆様の衛生面を支えると共に生活用水として使用して頂いております。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」
助成額 100,000円
◆支出内訳(科目、内容、小計)
①交通燃料費/ガソリン/¥10,000
②支援拠点地の燃料費/薪/¥20,000
③水源確保の為の資機材/単管パイプ、ホース、パイプカッター、水缶、溶接棒など…/¥70,000
【合計金額:100,000円】

▽活動報告ページ
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid034z5t2q7SwfZVv6yuVGGGrMZx4gYBeczYMDi7f6m3sjpdzjBczwoNCkyZ3drzK8Wcl&id=100006020292363

4. 被災された方々の日常復旧を支えるためのこどもの一時預かり及び心のケア事業

団体名:フリースクールみんなの青空~虹色room~
団体住所(本拠地): 石川県河北郡内灘町
活動場所: 内灘町、志賀町、輪島市、七尾市
採択金額: 100,000円
申請事業の概要:
・内灘町社会福祉協議会や役場と連携しながら、被災された大人とこどものメンタルサポート、引っ越しや片づけ作業等の際のこどもの一時預かり・育児サポート、ボランティアスタッフの心のケア
・志賀町、輪島市、七尾市への避難場所への物資の運搬・支援

 <事業報告>
・実施した事業の内容
内灘町にて被災された方々の日常復旧を支えるためのこどもの一時預かり及び心のケア事業として傾聴やヘッドマッサージを行った。
輪島市・七尾市へ出向いて避難生活をされる方々へ傾聴及びヘッドマッサージ、炊き出しや物資運搬を行った。
フリースクールスタッフ2名を中心にボランティアスタッフ1名いることもあった。

・成果
内灘町・輪島市・七尾市のどの地域でも、「話を聴いてほしい」「疲れた」という方々がいらっしゃって、傾聴やヘッドマッサージはとても喜んでいただけた。
ヘッドマッサージは水を使わないタイプのものなので、輪島市や七尾市でも問題なくできた。お風呂に入れていないので遠慮されていたが、おひとりにしていただいたら、その方が「気持ちよかった~してもらいまっし」と避難所の方々に宣伝してくださって予定よりも多くの方にできたことは大きな成果だと思う。
内灘町の託児は、認知されるまでに時間がかかり、他地域へ避難されていたり、毎日が大変すぎて町民にも町役場の方々にも余裕がなく、広まらなかったのは残念だった。
今後は、被災時に私たちが預かり事業をしているということを町の方に認知してもらえるような活動をしていかないといけないと感じた。
避難所へ私たちが出向いていっての傾聴やヘッドマッサージ、支援物資配布や炊き出しなどは大変喜ばれたのは、やはり避難生活は大変で余裕がなく、避難されながらどこかへ足を運んで託児に預けるとか、マッサージを受けに行くというのは現実的に難しいのだと感じた。
途中から入浴介助支援も請け負い、その際も存分に傾聴したことは、この時期に有効だったと思う。
どの地域でも被災された方々が協力し合って避難生活をされていたことに心打たれた。
あたたかい食べもの、野菜入りのものがなかなか届いておらず、支援できたのはよかった。

・受益者数(支援を受けた人数)
託児        1名
ヘッドケアの人数  23名
傾聴の人数     のべ80名ほど
炊き出し・支援物資 全体で100名ほど 

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
 100,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①人件費/ヘッドマッサージ&傾聴 /2,000円×23人=46,000円
 /託児1名 / 2,000円×スタッフ2人=4,000円
 傾聴・支援物資運搬など/  1回2,000円×15回=30,000円/合計80,000円   
②燃料費/内灘町から志賀町・輪島市・七尾へのガソリン/3000円×8回/合計24000円
③光熱費・雑費(消耗品含む)/簡易トイレ/1078円/紙コップなど/880円
 /除菌シート・アルコールスプレー/2,622円/合計4,580円
【合計金額:108,580円】

 

5. 輪島市門前町炊き出し事業

団体名:門前みんなのごはん(旧:輪島市門前町炊き出しチーム)
団体住所(本拠地): 石川県輪島市
活動場所: 輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:輪島市門前町の各避難所(数十~数百人規模)における炊き出し活動

【事業報告】
・事業内容
輪島市門前町内の指定避難所、自主避難所、在宅避難者に向けた炊き出し

・成果
1月14日以降3月末まで、計38回6556食の昼食および夕食の炊き出しを行った。
2月末までは主に指定避難所を対象とし、自主避難所への支援物資の配布が打ち切られた3月以降は、自主避難所と在宅避難者に向けて炊き出しを行った。
炊き出し先は以下のとおり:門前東小学校、門前公民館、門前西小学校、諸岡公民館、浦上公民館、黒島公民館、七浦公民館、上本郷集会所、小山集会所、深田集会所、田村集会所、広岡地区、谷内和田集会所、下中和田集会所、本市集会所、鹿磯地区、内保地区、禅の里交流館、剱地原子力防護施設、介護保険施設グループホーム楓の家、特別養護老人ホームゆきわりそう、特別養護老人ホームあかかみ、その他要望のあった個人宅。

・受益者数
延べ6556人

【会計報告】
・ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額200,000円

・支出内訳(科目/内容/小計)
①食材/米・野菜・肉・調味料等/100,995円
②消耗品/調理に使用する消耗品一式/109,033円
【合計金額:210,028円】

 

6.R6能登半島地震災害支援拠点整備事業

団体名:一般社団法人ふくい美山きときとき隊
団体住所(本拠地):福井県福井市
活動場所:輪島市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:輪島市三井地区にて、2箇所の活動拠点(本部:茅葺庵、支部:ハウスあすなろ)とそこへ至る経路の整備(林業技術と持ち込みの重機を駆使して、倒木処理、除雪、土砂撤去)を行い、少しでも多くのボランティアの受け皿を作る。外部への情報発信のため、スターリンクの設置など通信設備を設置。環境整備と並行して、ボランティアスタッフの呼びかけを行う。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額 200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①備品/テント5点ならびに付属品一式/114,622円
②消耗品/ブルーシート、防寒資材など住居の修繕に使用する消耗品一式/86,371円
【合計金額:200,993円】

▽活動報告ページ
https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=7379635405434127&id=100001632213917

 

7. 被災者向け育児用品配布会の開催(旧:家族が成し遂げたい自宅・家庭の復旧を支える、専門家による子どもの一時預かり事業)

団体名:にじのわ ママと子どもの育ちラボ
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:七尾市
採択金額:100,000円
申請事業の概要: 
・家屋の片付け作業に入る家庭で育つ子どもの一時預かり
・家族が片付け作業に入りやすくなるための、医療専門職による育児サポート

(3/14事業内容変更申請あり。審査会にて承認) 
・被災者向け育児用品の配布会の開催に変更
能登半島地震で被災した家族を最優先に配布。余剰分は金沢市近隣で子育てしている家族に配布を行う。

 

【事業報告】
〈実施した事業〉
「被災者向け育児用品配布会の開催」

〈実施した事業の内容〉
能登半島地震の影響で被災した店舗で発生した破棄予定品を、金沢市内で2次避難している乳児を育てている家族に手渡す。

〈成果〉
・被災品は全て配布できた。
・完全予約制をとったこと、また付き添いで来場した乳児~学齢期の子どもが過ごせる遊び場を配布会場に設けたことで、ゆっくり配布品を選ぶことが出来た。
・被災地から避難するとき、十分な量の子ども用品を持って来れなかったり、被災の影響で破損してしまったもの多く、頂けてとても助かった。などの感謝の声が多数聞かれた。

〈受益者数(支援を受けた人数)〉
来場家族数 118組

【会計報告】
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
10,0000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①ボランティア食糧費 /
 お弁当代:850円×35人+税=22,680円
 お茶代:5,346円
 軽食費:2,099円
②運賃/被災品の二次保保管先への運搬/33,000円
③デザイナー謝礼/チラシデザイン/10,000円
④印刷費/チラシ印刷/8,000円
⑤燃料費/会場で使用する暖房費/7,920円
⑥燃料費/被災地までの移動/5,940円
⑦消耗品/被災地配布品、イベント開催のための物品1式/34,007円
⑧ボランティア交通費/6,000円

【合計金額:138,532円】

▽団体活動報告ページ
https://www.instagram.com/p/C5j71wuyPIt/?utm_source=ig_web_copy_link

 

8. 私たちにできること能登半島

団体名:特定非営利活動法人アグリファイブ
団体住所(本拠地):石川県野々市市
活動場所:珠洲市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:珠洲市の避難先において、現地と連携しながら毎週火水木の3日間の夕食を用意。

<事業報告>
・実施した事業の内容
珠洲市正院町飯塚にある避難所への炊き出し
1/10.16.18.23.30.31 2/6.7.8.13.14.20.21.22.27.29 3/6.13.27 合計19回 
毎週火水木の3日間実施で予定を立てていましたが、1/24.25降雪のため直前で中止。
3/20シェフが高熱のため直前で中止。
毎回、シェフが輪番で前日の仕込みで当日は避難所で温めて盛り付けという段取りに、ボランティアスタッフが毎回3~4名同行する。

・成果
実施したすべての日に関して、避難所の皆さんに感謝していただきました。週に数回であろうとプロの料理が味わえるのは大変ありがたい、というのが皆さんのご意見でした。
私たちとしては、当初片道8時間とかから始まって2月以降は片道4時間平均で出向きましたが、被災者に少しでも寄り添うことができ、シェフやボランティアスタッフとのちょっとした絆も作れたことは今回の大きな収穫と思っています。

・受益者数(支援を受けた人数)
1月は食事数毎回70食
2.3月は60食 同等の避難者数です。

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
 200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
ガソリン代 
1月74,180円
2月110,027円
3月30,079円
合計214,286円(助成金200,000円+自己資金14,286円)

 

9.能登半島から避難した高校生への学習支援プロジェクト

団体名:オヤコノトコ
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:金沢市
採択金額:200,000円
申請事業の概要:金沢市に広域避難した高校生10名程度に対し、社会人、大学生等を中心とする学習サポーターにより、金沢市内に自習スペースの運営、及びマンツーマンに近いかたちで学習をサポートする活動を行う。

<活動報告>
実施した事業の内容

個別形式の学習支援の提供
授業を受けられないことによる学業遅延や、金沢など被災のない他校の生徒との差が開いていくことに対して不安を抱えていたため、それを少しでも解消できるよう数学・英語を主として学習支援を実施。1年生から2年生の変わり目の時期であり新しい単元の始まるタイミングであったが新しい単元を学校の授業なしに独学で進めることに困難を抱えていたため、大学生サポーターの協力も得ながら一人一人の生徒に合わせた個別形式で支援を行なった。

友人との交流の場の提供
学習支援を入り口として心のケアも意識しながら活動を行なった。事業開始当初は住居が定まらず避難先を転々とする生活を余儀なくされていることや、珠洲に残った家族と連絡が取りにくい状況にあるなど特殊な状況下にあり、精神的に不安定になったり突然泣き出してしまうなどということもあった。ただ受け入れた生徒ほぼ全員が飯田高校でのクラスメイトであったことが幸いし、生徒同士交流する中で早期に元気になっていく様子が見受けられた。あらゆるものが変化してしまった中で友人との変わらない関係性を感じられることは心の安定のためには非常に重要であると考え、1日短時間であってもできるだけ毎日支援を実施し生徒同士で交流できる場を提供した。

体を動かすなど気分転換の機会の提供 
気分転換に体育館に行って運動をするなど運動やレクリエーションの機会も数回設けた。

・成果
1/9〜3/31の82日間のうち70日間実施
事業開始当初は土日は勉強したくないなど声が上がることも想定していたが、生徒に聞くと「開けてもらえるなら明日も来たい」という声がほぼ毎日あったため、土日関係なく要望があった日は全て学習支援を実施した。不安定な生活を送る中で、「毎日やることがある」「毎日行くところがある」「毎日友達に会うことができる」というのは生徒たちの精神的な安定に繋がるものであったのではないかと考える。

生徒の口コミのみで生徒数が2人→12人へ増加
初めは2名の生徒からの要望で事業を開始した。
不特定多数の生徒が増えることで生徒への精神的な負担がかかる可能性も考慮し特に集客は行わなかったのだが、生徒が自分のクラスメイトに声をかけ参加人数が少しづつ増えて行った。また金沢へ避難した生徒だけでなく、珠洲に残って生活している生徒がわざわざきてくれるということもあった。支援する生徒の人数を増やそうという意図はなく友達を誘うような呼びかけなども一切行わなかったのだが、生徒たちが自主的に友達に声をかけ参加者が増えていった。友達を誘って一緒に行きたいと思ってもらえるような環境を提供することができたものと考える。

(間接的な成果)珠洲に戻った生徒からのオンライン開催の要望
4月に入り金沢の高校に転校する生徒と珠洲の飯田高校に戻る生徒に別れた。
金沢に残った生徒については4月以降も継続して支援実施しているが、珠洲に戻った生徒からオンラインで開催してほしいと連絡があった。現在日程調整など準備中でオンラインでの実施はまだできていないが、金沢現地での支援に飯田からのオンライン参加のできる仕組みをつくることで、飯田に戻った生徒と金沢に残った生徒の関係性を継続させることができる可能性が出てきた。もし本事業の取り組みがなかったら飯田に戻った生徒と金沢に残った生徒の接点がなくなってしまい関係が途切れてしまっていた可能性もあるとを考えると、関係性継続の可能性がでてきたことも間接的ではあるが本事業実施の成果であると考える。

・受益者数(支援を受けた人数)
12人

学習しつつ交流している様子
体育館でバスケをしている様子

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
①人件費/学習サポーターへの謝金
 1月分:56,400円
 2月分:57,300円
 3月分:69,300円
  計:183,000円
②交通費/高校生の拠点へのバス代
 1月分:26,090円
 2月分:52,600円
 3月分:27,080円
  計:105,770円
【合計金額:288,770円】
※事業総額に対する差額は寄付および他の助成金を使用します。

 

10.奥能登の震災猫を救いたい~再び家族と暮らせるまで~

団体名:認定NPO法人 こねこサポーター
団体住所(本拠地):石川県野々市市
活動場所:輪島市、穴水町、七尾市、珠洲市、能登町、志賀町
採択金額:200,000円
申請事業の概要: 
活動拠点に連れて来られる動物のケア(動物病院での健康診断、マイクロチップの確認、落ち着いた環境の提供)と飼い主に戻すための活動。
一般車両が往来できるようよう道路整備がされ次第、被災地行きでの本格的な捕獲作業と猫たちのケア。

<事業報告>
実施した事業の内容
・野々市市まで連れて来られる動物のケア
・飼い主さんの捜索と、飼い主さんの居ない猫たちの里親探し
・捕獲作業と、その後の猫たちのケアのため里親募集サイト「ペットのおうち」のご支援を受け「ペットのおうち野々市シェルター」の運営をスタートした。

成果
・1月中は、飼い主さんからの保護依頼が多く一時預かりを優先的に行った。
  飼い猫の受け入れ頭数:23頭
・2月・3月より飼い猫以外の保護活動を行った。
 飼育放棄・飼い主不明または野良猫の保護頭数:140頭
 捕獲作業 23回
 受け入れ地域(輪島・穴水・珠洲・能登町・七尾・能登島・和倉) 12地点の猫の捕獲と受入をした。

受益者数
・飼い猫の受け入れ世帯数:11世帯分
・保護に行った地域住民:不特定多数
・保護した中で、飼い主さんの元に戻った頭数:2頭(2世帯)
・新しい飼い主さんに繋がった頭数 70頭

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
200,000円
◆支出内訳(科目/内容/小計)
1:猫の受取・捕獲活動と併用し、物資の配達:216,708円
2:県外へのお届け・高速代:10,510円
【合計金額:227,218円】

 

11. のととととプロジェクト

団体名:饅頭VERYMUCH
団体住所(本拠地):石川県かほく市
活動場所:かほく市、七尾市、能登町、穴水町、珠洲市
採択金額:200,000円
申請事業の概要: 
・石川県かほく市での物資支援拠点を構える
・石川県七尾市、能登町、穴水町、珠洲市の避難所への支援物資運搬

<活動報告>
2024年1月1日、能登半島で大地震が起こりました。

饅頭VERYMUCHが活動拠点としている石川県かほく市も、
震度5強を記録し、家の中は落下物で散乱、
さらに断水の被害に見舞われました。

かほく市のさらに北、能登地域の被害は甚大です。
テレビから流れてくる、よく見知った景色の崩壊に、
いてもたってもいられず、1/3から、支援プロジェクトを始めました。

たくさんのご協力を経て、日々学びながら、1/2から呼びかけを始め、
1/3から1/8まで、支援物資を集めて被災地に届けました。

緊急車両を優先し、一般車両の通行は制限されていたので、
以下に注意して物資を届けていました。

・基本は、能登へ帰省する、被災者ご本人やご親族の車に物資を受け渡しする方針
・直接ヘルプが来た避難所や施設には、無理のない範囲で運搬する
・かほくから運搬する際は、緊急車両再優先のルートで
・安全な道で、安全な時間に、安全な場所まで

能登へ行くときに必ず通る、かほく市の地の利を活かした支援でした。

たった5日間でしたが、その間にも、状況はどんどん変わっていきました。
1日のうちでも、朝と夜で必要物資や道路状況が変わり、
的確な場所へ的確な支援をする難しさを痛感しました。

1/8、まだまだ孤立地域や物資が不足している避難所も多くあります。
しかし、私たち民間のボランティアチームができる緊急物資支援は、
ひとまず終わりと判断しました。

毎日たくさんの方にご協力いただき、
お手伝いにきてくださったボランティアさんは50名以上、
集まった支援物資は合計約30tほどとなりました。
(この間、正確な数を記録できておりません)

毎日たくさんの方にご協力いただき、
お手伝いにきてくださったボランティアさんは50名以上、
集まった支援物資は合計約30tほどとなりました。
(この間、正確な数を記録できておりません)

ただ、1/10現在、まだまだ復興へ道のりは遠く、
始まってもいないように思えます。
亡くなった方、崩れた家や山、焼けた街…
悲しいけど、元通りには戻りません。
安全な生活が送れるようになるまでも、
いったいどれだけの年月がかかるか分かりません。

でも、能登は絶対に復興します。
自然豊かであたたかくて優しい能登を、
取り戻せるまで、この先ずっと支援を続けます。

かほく市の拠点に物資が集まっている様子

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①灯油 77,760円
②飲料水 58,680円
③レトルト食品 49,829円
④生活用品・衛生用品 13,763円
【合計金額:200,032円】

▽団体活動報告ページ
饅頭VERYMUCHホームページ「能登半島地震
勝手に応援 のっとととの、とっとプロジェクト(能登とととプロジェクト)」

 

12.物資支援事業

団体名:令和6年能登半島地震・民間支援事務局
団体住所(本拠地):石川県金沢市
活動場所:珠洲市をはじめとした能登地区全体
採択金額:200,000円
申請事業の概要:
 被災地(能登全体)への物資輸送
ホームページを開設、SNS等で発信を行うとともに、大手企業にもメールで呼びかけ、民間企業、団体(NPO等)からの物資提供を受け付ける。
受け付けた物資を、金沢市内の倉庫に保管し、当初は避難所へプッシュ型で送り出し、その後つながりのできた避難所等のニーズに応じてきめ細かな必要物資を、海路と陸路の2系統で運び届ける。(週3~4回程度)
ホームページでは、最新ニーズを更新し、必要な物資提供を呼びかける。

<事業報告>
・実施した事業の内容
 物資支援、炊き出し支援、人的支援コーディネート等

・成果
 物資支援の申し出 約75件(総額1000万円以上)
 届け先 被災地および二次避難所等 約20箇所へ数回
 炊き出し 20回
 ほくりくみらい基金への寄附案内 約100万円

・受益者数(支援を受けた人数)
 約5000人

WEBでの活動レポート:https://preview.studio.site/live/Kwa5V4ejWX/report

炊き出しの様子
物資支援倉庫の様子

<会計報告>
◆ほくりくみらい基金「第1次緊急助成」助成額
200,000円

◆支出内訳(科目/内容/小計)
①生活用品(スリッパ、ランタン、下着、衛生用品ほか) 140,000円
②学用品 60,000円

 

今後について

第2次助成プログラムの公募も現在準備中です。

準備が整い次第、ウェブサイトにて公募要項を公開します。