レポート
Report
活動報告
2023.12.26
「ほくみギャザリングVol.1 これからの自治を話そう」を開催しました
11/28にイベント「ほくみギャザリングVol.1 これからの自治を話そう」を石川県立図書館だんだん広場にて開催しました。
気になるテーマや、いろんな人と共有したいなと思っていることがらを「ちょっと集まって話してみよう!」という場として、今回初めて開催しました。
初回のテーマは”自治”。
大阪・堺市にある泉北ニュータウンでまちづくりに取り組む、宝楽 陸寛さんをゲストにお招きし、実践のご経験を学び、後半にはトークセッションとして金沢市内で町会や町会を超えた活動に取り組む3名の方にお話を伺いました。
また、オンライン上で感想や質問を投稿・共有できる「Slido」を使用し、参加者の皆さんがお手持ちのスマートフォンからコメントを寄せていただき、リアルタイムに質問に答えるなどの工夫も取り入れてみました!
講演『ぼくらの自治。泉北の場合』
講師の宝楽さんは、自ら団地の自治会長を務めるかたわら、NPO法人SEINコミュニティLabや、公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団など、地域住民主体でまちづくりを進めるためのあらゆる団体を立ち上げ、実践されています。
まちづくりを進める中で大事にしている「暖気循環」の考え方をはじめ、地域住民の方々の得意や強みを活かした役割分担や、メンバーとして巻き込んでいく方法など自治に取り組む上でのヒントをたくさん教えていただきました。
中でも、地域の子どもたちの「ハロウィンで仮装したい!」という声と、自治会メンバーの「防災訓練をやっても誰も参加してくれない」という声を掛け合わせ、仮装(仮想)避難訓練を実施したという話には、参加者の皆さんもびっくり!
「面白そうですね!」
「仮装(仮想)避難訓練などなど、とてもおもしろくてワクワクする企画はどうやって思いつくんですか?!」
など、Slidoでのコメントが飛び交いました。
トークセッション『わたしたちのまちづくり』
つづくトークセッションでは、金沢市内でまちづくりを実践する3名の方に登壇いただきました!
まだ市内でも珍しい女性町会長の高橋さんからは、町会運営の難しさなどをお話しいただきながらも、「今の時代にフィットする町会運営をしていくには、女性を増やしていくようにしたいし、町会長は男性がやるものという空気感を変えたい。そして町会長だからというヒエラルキーだけで決めるのではないようにしたいし、町会長は一人でがんばるものでもない」といったコメントをいただきました。
また、NPO鈴見台で、地域の高齢世帯向けに買い物バスの運行や朝市を開催するなどに取り組んでいる和泉さんからは、「高齢化や担い手不足など、同じ悩みを持っている組織は多い。自分の所属する町会だけではなく、隣の町会や、PTA、育友会、地域に在住の大学生など、あらゆる組織と連携していくことが大事だと思う」とのコメントをいただきました。
ほくりくみらい基金の理事で、新竪町商店街とのまちづくりイベントなどにも関わる丸谷からも「町会に足りないものを補うには、合わせていくことも必要だが、今は接点がないだけだと思う。自由に出入りできてアクセスしやすい場所が街の中にあるのは大事。金沢でも街の中にできるといいなと思う」と意見が上がりました。
こうしたやり取りを受け、Slidoでも
「そういう場所、欲しいです」
「町会同士の交流、ぜひしたいです!」
などのコメントをいただきました。
トークセッションを受けて、宝楽さんからは、「つながりや対話は裏切らない。システムが古くなったと思うなら、どうしたら良いかをみんなで考えようということが大事」と助言をいただきました。
ほくりくみらい基金では今後も対話の場づくりを進めていきます
町会をはじめとした自治組織は、役割もあり方も過渡期を迎えています。
このようなテーマに課題意識のある方々から寄せられるコメントは、どれもみな切実で、もっと情報を知りたい、意見交換して、改善に役立てたいと熱のこもったものばかりでした。
ほくりくみらい基金では今後も自治を扱う対話の場を設けたいと考えています。
また、他のテーマでも、地域に対して感じていること、共有したい課題などを話し合う場づくりを進めていきます。
イベントの開催はほくりくみらい基金のWEBサイトやSNSにてお知らせしていきますので、ぜひフォローしてください!
最後になりましたが、ほくみギャザリングにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!