レポート

Report

活動報告

2025.7.18

寄付者アンケート結果(2024年)の概要をまとめました


ほくりくみらい基金は、今年3月〜4月にかけて、2024年中にほくりくみらい基金へご寄付くださった方へアンケートを実施しました。多くの寄付者の皆様にご協力をいただき、今後の当財団の活動や情報発信、寄付手続きの改善に参考となるご見解を頂戴しました。

アンケートにご協力くださった方々にあらためて御礼申し上げるとともに、その結果を抜粋してご紹介いたします。

アンケート概要

■実施期間: 2025年3月17日(月)~4月16日(水)
■対象者: 2024年にほくりくみらい基金に寄付された方
■実施方法:オンラインアンケート(Googleフォーム)
■回答者数: 180名
■実施目的:
1. ほくりくみらい基金の活動、寄付手続きの改善
2.ほくりくみらい基金の活動の評価

寄付者アンケート結果にもとづく主なポイント

(1)居住地は東京都が最も多く29.4%、石川県は18.3%。他地域のコミュニティ財団の所在地も上位に

【設問】おすまいの都道府県をお知らせください


回答者の居住地は東京都が最も多く29.4%を占め、次いでほくりくみらい基金の所在地である石川県が18.3%でした。
東京都、石川県以外では、能登半島地震災害支援基金設置の際に、活動エリア内で寄付を呼びかけてくださったコミュニティ財団の仲間、一般財団法人ひだ財団さんの所在地である岐阜県、公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団さんの所在地である香川県からの寄付も上位に入りました。

(2)2024年は、7割以上の人が「令和6年度能登半島地震災害支援基金」に寄付

【設問】2024年の寄付先についてお知らせください(複数回答可)


寄付先の回答では、7割以上の人が「令和6年能登半島地震災害支援基金」への寄付と回答されました。同じ災害支援基金である「令和6年9月能登半島豪雨災害支援基金」と「ほくりくみらい基金の運営全般」への寄付は同率で21.1%でした。

二度の災害が石川県を襲った2024年。たくさんの方が能登・石川に思いを寄せ、ご支援をくださったことがあらためて確認できました。

(3)ほくりくみらい基金への寄付を知ったきっかけは、「家族・知人・職場からの紹介」が最多

【設問】ほくりくみらい基金への寄付ができることを知ったきっかけについてお知らせください(複数回答可)

ほくりくみらい基金への寄付を知ったきっかけは、「家族・知人・職場からの紹介」が最も多く37.8%でした。次いで、「ほくりくみらい基金関係者のSNS」が21.1%、「他の団体や活動を通じて」が18.3%、「ほくりくみらい基金のSNS」が13.3%と続きました。口コミやご紹介でほくりくみらい基金への寄付を知ってくださった方が多いことがわかりました。

(4)9割以上の人が寄付をしようと思った理由として「被災地支援をしたい」

【設問】寄付をしようと思った理由をお知らせください(複数回答可)

寄付の理由として、9割以上の人が「被災地支援をしたいと思ったから」と回答されています。また、46.7%の人が「困った時に助け合うことが大切だから」と回答しました。これらは災害に関連した回答であり、2024年の寄付については二度の災害が大きなきっかけになったと推察されます。

(5)ほくりくみらい基金を選んだ理由の最多は「活動内容に共感したから」

【設問】数ある支援先の中で、ほくりくみらい基金へのご寄付を決めてくださった理由をお知らせください(複数回答可)

数ある支援先の中からほくりくみらい基金を選択してくださった理由として、「活動内容に共感したから」が最も多く46.1%となりました。特に災害支援基金において、「支援を行う人を支える」という当基金の役割に共感いただいたことが大きいと考えられます。また、「寄付を有効に活用してもらえると思ったから」(32.8%)、「ウェブサイトや広報を見て信頼できると感じたから」(32.2%)も多く挙げられました。

(6)約6割の人が、寄付後に行動や考え方に変化

【設問】ほくりくみらい基金に寄付をした後、ご自身の行動や考え方に変化はありましたか?(複数選択可)

寄付をした後、約6割の人が何らかの行動や考え方の変化があったと回答されました。具体的には、「他の団体にも寄付をした」(22.8%)、「周りの人と寄付や社会貢献、地域課題について話した」(20.6%)、「ボランティアや他の社会貢献活動に興味を持つようになった」(17.2%)などが挙げられました。寄付をきっかけに社会課題自体や社会課題解決への参加について関心を持つようになった可能性が示唆されます。

(7)寄付の手続きのわかりやすさは、44.4%の人が「非常に満足」と回答

【設問】寄付の手続きの分かりやすさについて、どのように感じましたか?(5段階評価)

寄付手続きの分かりやすさについて5段階評価で尋ねたところ、44.4%の人が「5(非常に満足)」と回答し、36.1%の人が「4」と回答しました。合計で8割以上の人が手続きの分かりやすさについて高く評価してくださっています。

(8)寄付の手続完了までのスムーズさについては46.7%の人が「非常に満足」と回答

【設問】手続完了までのスムーズさについて、どのように感じましたか?(5段階評価)

手続き完了までのスムーズさについても、46.7%の人が「5(非常に満足)」、34.4%の人が「4」と評価し、合計8割以上が満足と回答されました。

一方で、ほくりくみらい基金へのご寄付は、当財団事務所への訪問やスタッフへの手渡し以外はネットからの申し込みのみを受け付けているため、Webでの操作に不慣れな人にとってはわかりにくさが生じた可能性もあります。今後、より多くの寄付受付方法を検討し、どなたにとっても利用されやすい仕組みを構築してまいります。

(9)寄付後の連絡や、寄付の使われ方に関する報告については39.4%の人が「非常に満足」と回答

【設問】寄付後の連絡や寄付の使われ方に関する報告について、どのように感じましたか?(5段階評価)


寄付後の連絡や寄付の使われ方に関する報告について5段階評価で尋ねたところ、39.4%の人が「5(非常に満足)」、38.3%の人が「4」と回答され、合計で8割近い方が満足と回答してくださっています。

(10)65.5%の人が、継続した寄付のために「寄付金の具体的な使い道の説明」が欲しいと回答

【設問】今後、どのような情報があれば寄付を続けやすいと感じますか?(複数回答可)

今後も寄付を続けたいと感じる情報として、65.5%の人が「寄付金の具体的な使い道の説明」、50.6%の人が「活動報告や成果についての詳細な情報」と回答されました。

自由回答での設問では、活動報告について「額の小さい助成先を含む具体的な報告があると嬉しい」等のご意見もいただきました。現在、助成プログラムの採択結果は公表させていただいておりますが、「つづける支援活動助成」、「令和6年9月能登半島豪雨災害支援基金」で実施したように、採択団体の具体的な活動内容や助成金の使いみちについてより細やかな発信をおこなうことで、寄付者のみなさまに「寄付してよかった」と思っていただけるよう努めてまいります。


【今後について】
本アンケートでいただいた貴重なご意見は、今後のほくりくみらい基金の活動に反映し、さらなる改善に努めてまいります。特に、寄付金の具体的な使途や活動報告・成果について、より詳細かつ分かりやすい情報提供を強化し、みなさまからのご寄付が地域にとっての大きな力となっていることを発信してまいります。

引き続き、みなさまの温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人ほくりくみらい基金


ほくりくみらい基金の助成プログラムは、市民の皆さまからの寄付によって支えられています。

被災地で活動する市民活動団体に必要な資金と情報を届ける「能登とともに基金」には、毎月1,000円から、または都度3,000円から寄付ができます。

すべての被災者が災害を乗り越え元の生活に戻るために、被災者に寄り添い支援を届け続ける市民活動団体を、寄付という形で応援してください。

詳細は、「能登とともに基金」WEBサイトをご覧ください。