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2025.6.16
能登の創造的復興と女性の可能性に関する報告書をまとめました

ほくりくみらい基金は、発災から3ヶ月後の2024年4月、能登各地の女性グループと連携し、被災体験と支援ニーズを聞き取り、報告書「彩りあふれる能登の復興へ」としてまとめ、発信しました。
被災直後、女性たちは避難所や地域での初動支援を担い、互いを支えながら、子育てや高齢者ケアなど多様な役割を果たしてきました。その力は今、生活再建や地域の未来づくりへと広がり、「支援される側」から「支援する側」へと転じる動きが見られています。
こうした動きをさらに後押しするために、ほくりくみらい基金では休眠預金事業を活用し、「ニーズが可視化されにくいグループの支援事業」を実施。1)「女性の支援者」支援、2)若年女性支援、3)エンパワーメントのための先進地視察、4)ローカル研究員制度 などで、能登の女性たちの立ち上がりを応援させて頂きました。
この度、それら女性たちの活動を記録し、担い手としての可能性を示すことで今後の復興まちづくりにおいてより多くの女性達が意思決定に参加できる環境づくりを後押しするため、「地域の女性の手から広がる支援 ―能登の復興と女性が拓く可能性―」として報告書を取りまとめました。
報告書では、次のような事例を紹介しています:
・思春期の女の子たちが、自分を大切にできるようになる居場所づくり
・地域のまちづくりや課題解決に挑む女性たちの活動
・気仙沼や鶴岡での視察交流を通じた他地域との学び合い
これらの取り組みは、震災を契機に地域に芽生えた「創造的復興」の一端です。被災地の未来は、女性たちの手から始まっています。多くの方にこの報告書を手に取っていただき、能登の今と、そこで生まれている希望に触れていただければ幸いです。
▼創造的復興の担い手としての女性たちのエンパワーメントに関する報告書
「 地域の女性たちの手から広がる支援ー能登の復興と女性が拓く可能性」